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表参道にシェアオフィス「ポータル ポイント」-トランジットグループが開設

異なる種類の椅子・テーブルを配するほかライブラリーを用意する共用部のロビーラウンジ

異なる種類の椅子・テーブルを配するほかライブラリーを用意する共用部のロビーラウンジ

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 表参道・青山通りに4月2日、「発信型」のシェアスタイルオフィス「PORTAL POINT(ポータルポイント)」(港区北青山3)がオープンする。運営はリアルゲイト(同)。

シェアオフィススペース入り口には「MEMBERS ONLY」の文字

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 ブランディングプロデュース事業や飲食・ホテルなどのオペレーション事業を中心に手掛けるトランジットジェネラルオフィスをはじめとするトランジットグループが企画・運営する同施設。創業地である表参道に「いつかは戻りたい」と考えていた矢先、「ブルックスブラザーズ青山本店」が入る同物件と出合い本社移転を決意。しかし300坪と広いフロアで、本社として使うのは140坪だったため、隣接する区画を「有効利用できないか」と考え、シェアオフィスの開業を決めた。「クリエートなビジネスの始まりの場」となることを期待して、「入り口・門」を意味する「PORTAL」、「場所・場」を意味する「POINT」から命名した。

 エントランスには、同社と入居者の共用部となる約200平方メートルのロビーラウンジを設ける。インテリアデザインはLINE(目黒区)の勝田隆夫さんに依頼。新聞社のイメージで仕上げられた同施設には種類の異なる椅子・テーブルを配置。情報誌やファッション誌のアーカイブ、写真集などをそろえるライブラリーも用意。「PRコーナー」として、フライヤーや商品などを置けるようにするほか、ウェブでは入居者の職種や事業内容を紹介する。常駐するフロントコンシェルジュが、来客や宅配便預かりなどに対応するほか、コーヒー、水の提供も無料で行う。

 フロア内にはフリーデスク(30席)、固定席のパーソナルブース(1人用3区画6席、2人用20区画)、自由にレイアウトが可能な個室のスモールオフィス(17.8平方メートル~40.7平方メートルの9区画)を用意。同所のデザインはSRAN DESIGN関野さんが担当。中央に掲示板を設置。パーソナルブースはパーティションの高さやハンガー掛けなど「実用性」にこだわったほか、入居者がカスタマイズできるよう飾り棚やスチール格子の棚を作った。

 トランジットジェネラルオフィス中村貞裕社長は「トランジットグループのノウハウを生かせる発信型のシェアオフィスを提案した」と振り返る。「オフィスの価値は、入居者で決まると思っている。表参道言う立地を生かし、クリエーティブワーカーを集めることで、その価値は最大限に高まると考えた」と話すのはリアルゲイト岩本裕社長。「気軽に使えるコワーキングスペースが増える中で、あえて審査を厳しくすることでオフィスの価値を高め、入居者の満足度を上げることを狙っている。入居者とは普通の貸主・借り主の関係ではなく、互いに高め合い発展できるような関係を目指す」という。

 月額利用価格は、フリーデスク=1万5,750円~、パーソナルブース=5万2,500円~、スモールオフィス=17万8,500円~39万9,000円。契約期間は1年(再契約可)。無線・有線LAN、複合機・プロッター、ロッカー(月額2,100円~)を完備。24時間利用可。いずれのプランもロビーラウンジを無料で使えるほか、コンベンションルーム(4室、8人用~16人用)は予約制で30分525円~840円で利用可。現在、フリーデスクとパーソナルブース(1人用)を若干数募集している。入居には一定のコンセプト審査がある。

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