東京メトロ、14年ぶりに新車両-13号線にも投入へ

今年9月より新登場する新車両「10000系」

今年9月より新登場する新車両「10000系」

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 東京メトロ(台東区)は6月18日、有楽町線をはじめ2007年度に開通予定の13号線(渋谷・池袋間)などで新型車両「10000系」(写真)を導入することを明らかにした。

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 同社では、2003年(当時は営団地下鉄)に半蔵門線で「08系」を新たに導入しているが、2004年の東京メトロ発足以降、新車両を導入するのは今回が初。新車両は、歴代の車両の中から丸ノ内線「300系」(旧営団地下鉄が1953年に製造)をイメージし丸みのある先頭のデザインを踏襲しているのが特徴。また、車両間の連結面には大型ガラスを採用し、従来に比べ座席幅や天井の高さにもゆとりを持たせるなど、全体に「広がり」のある車内空間となっている。車両は全10両編成。

 扉の上には乗り換えや停車駅の設備案内など詳細情報を流す液晶画面を新たに備え付けたほか、ホームとの段差縮小のため床面の高さを既存車両より1センチ低くし、冷房能力も強化させるなど利便性の向上にも考慮した。各部材には廃棄後もリサイクル性の高い材質を用いたり、火災時でも有毒ガスを発さない材料を使っているのも特徴のひとつ。

 新車両は、2006年9月より有楽町線で新規2編成を新規投入、その後段階的に編成数を増やし2007年度末までに20編成計200両が投入される予定。なお、同社広報担当者によると、実際に新車両が運行されるのは最終的に投入される20編成の段階で、「20回に1回」が目安だという。同車両は13号線のほか、東武東上線、西武有楽町線、池袋線などの直通運転にも対応する。

東京メトロ

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