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渋谷駅地下・バナナ自販機でバナナ専用ペン「バナペン」 2カ月で2800本販売

「バナペン」仕様になっている自販機で販売する

「バナペン」仕様になっている自販機で販売する

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 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線渋谷駅に直結するビル地下の「ドール バナナ自動販売機」で現在、バナナの皮に直接文字などを書けるバナナ専用ペン「バナペン(BANAPEN)」が販売されている。

書いた文字や絵は徐々に浮かび上がってくる

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 ドール(千代田区)が開発した同商品。2月26日に迫った東京マラソンに協賛している同社は、毎年同大会に向けた取り組みを行っている。2014年に、完走タイムや友人からの応援コメントなどをバナナの皮にプリントした「バナナトロフィー」を抽選で選ばれたランナーに進呈したが、「もっと手軽に、多くの人にメッセージを渡せたら」という思いから、2015年から「バナペン」の開発に着手。昨年7月に特許を出願し10月に取得した。

 「国内初」という同商品は、バナナの皮の酸化作用を利用。インクの代わりに透明な米で作る食用酢(米酢)を入れることで、皮に書いた文字や絵が浮き上がってくるようになっている。ペン先は細字と太字の2種類を用意。筆圧などにもよるが、書いてから5分ほどで茶色に変化する。同社としても初の取り組みだったというペンの開発。当初はペン尻から購入客自身が酢を入れる仕組みにしていたという。

 同自販機では、同大会でランナーに提供する「低糖度バナナ」とセットで販売。昨年12月22日にテスト販売を始めたところ反応が良く、当初は週2回だった商品補充を3回に増やすも完売が続き、2月1日からは毎日補充しているが連日完売で、今月22日までに計2800本を売り上げている。

 大阪在住の40代会社員の男性は、以前8時~9時ごろに来たところ、すでに売り切れていたことから、前日夜の飛行機で上京し、5時30分ごろから並び始めたという。同商品はテレビで知ったと言い「面白いと思った。子どもと遊びたい」と話した。

 ドールのマーケティング本部シニアマネジャー大滝尋美(ひろみ)さんは「バナナは身近なフルーツだと思うので、感謝の気持ちなどを伝えるツールとして活用していただきたい。デジタルの時代だが、手書きの良さもあると思うので楽しく使っていただければ」と呼び掛ける。

 同自販機は、2010年に同社が初設置した直営の販売チャネル。時期や企画などに合わせてさまざまな種類のバナナを販売。改札口から近いこともあり、ビジネスパーソンらが出社前などに購入しているという。昨年は、同自販機で2700本のバナナが売れたという。

 「バナペン」付き低糖度バナナの価格は150円。1日80本限定(1人3本まで)。販売開始時間は、月曜・木曜・土曜=10時45分、火曜・水曜・金曜・日曜=7時。連日7時から整理券を配布する。販売は今月28日まで。

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