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代々木第一体育館でバスケ「オールジャパン」 アルバルク東京、筑波大下す

イン・アウト両サイドからのシュートでチームに貢献したトロイ・ギレンウォーター選手(中央右)

イン・アウト両サイドからのシュートでチームに貢献したトロイ・ギレンウォーター選手(中央右)

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 代々木第一体育館(渋谷区神南2)で1月5日に開かれた「第92回天皇杯・第83回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)」男子3回戦に、渋谷をホームタウンにするアルバルク東京(A東京)が出場した。

ディフェンスの裏をかくパスをつなぐA東京

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 男子はプロバスケットボール「Bリーグ」や大学、社会人チームなどの32チームがトーナメント形式戦い優勝を決める同大会。Bリーグ4位推薦のA東京は、大学1位推薦の筑波大学(筑波)と対戦した。

 ティップオフ後、筑波・満田丈太郎選手(4年)のシュートで先制を許すも、トロイ・ギレンウォーター選手の3ポイント(P)シュートやゴール下のシュート、ザック・バランスキー選手の3Pシュートでリードを奪う。22対19という僅差で迎えた第2クオーター(Q)中盤、正中岳城(しょうなか・たけき)選手、バランスキー選手、伊藤大司選手の4連続ポイントや筑波に4分弱得点を許さない堅い守りで一気に10点以上引き離すシーンも見られた。

 第3Q序盤、筑波が馬場雄大選手(3年)のスチール(相手の攻撃中にボールを奪う)からの生原秀将選手(4年)のジャンプシュートなどで1点差まで詰め寄ると、A東京はすかさずタイムアウトを取り体勢を立て直す。ギレンウォーター選手の連続ポイントやディアンテ・ギャレット選手や松井啓十郎選手の3Pなど、イン・アウト両サイドからの攻撃で筑波のディフェンスをかき回す。最終Qは序盤から、アンドリュー・ネイミック選手や松井選手らのシュートで得点を重ねたA東京が82対64と18点差を付ける。筑波は引くことなく杉浦佑成選手(3年)、馬場選手の連続3Pなどで食らい付くが、86対74でA東京が勝利を収めた。

 A東京・伊藤拓摩ヘッドコーチは、筑波を「すごくハードに、恐れずにプレーしていた」と評価し、特に生原選手・杉浦選手・馬場選手を「(Bリーグの)どのチームも欲しい選手なのでは」とも。「毎年だが、モチベーションやエネルギーを自分たちでつくっていかなくてはいけないので1試合目は難しい試合となる。大事なのは勝ち切って次に進むこと」と明日以降を見据えた。田中大貴選手は「(筑波は)積極的にリングにアタックしていたし、どちらに転がるか分からなかった」と振り返り、「ディフェンスでハードにプレッシャーをかけられたところ」を勝因として挙げた。

 筑波のキャプテンでもある生原選手は「この1年、Bリーグのチームを倒すことを目標に掲げ、勝ち切ろうと言っていたので悔しい」としながらも、「プロ相手に守り切れたディフェンス力はあったのでは」と分析。馬場選手は「対に俺たちが一番だとコート上で示そうと思ったが、現時点でのレベルの差を思い知らされた」と涙で目を赤くし、「今まで積み重ねてきた先輩の力があるからこそ、今(コートに)立てていることを忘れずに後輩たちに伝えていきたい」と意欲を見せた。

 A東京は今月6日にBリーグ12位推薦の仙台89ESRと準々決勝を戦う。

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