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サンロッカーズ渋谷、年内最後のホーム戦 エース広瀬健太選手が連勝引き寄せる

ゴール下に切り込みベンドラメ礼生(右から2番目)にアシストパスをした広瀬健太選手(左から3番目)

ゴール下に切り込みベンドラメ礼生(右から2番目)にアシストパスをした広瀬健太選手(左から3番目)

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 青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で12月23日・24日、男子プロバスケ「Bリーグ」のサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)と滋賀レイクスターズ(滋賀)の試合が行われた。

初日チームに良い流れを作ったアキ・チェンバース選手

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 同所をホームアリーナとして使うSR渋谷の年内最後のホーム戦となった今節は、交流戦としてB1西地区の滋賀を迎えた。来場者数は、23日=2306人、24日=1837人。

 初日、第1クオーター(Q)から流れをつかんだのはSR渋谷。久しぶりのスターティング起用となったアキ・チェンバース選手が7得点を挙げたほか、アールティー・グイン選手のオフェンスリバウンド、ベンドラメ礼生選手のアシストでアイラ・ブラウン選手がダンクを決めるなど会場を盛り上げる。第1Qで10点以上の差を付けたSR渋谷は第2Qも勢いは衰えず、満原優樹選手が3ポイント(P)シュートを3本決めるなど48対26で前半を折り返す。後半、滋賀のゾーンディフェンスに苦しめられるも、堅い守りで追随を許さず73対54で大勝した。

 試合終了後、BTテーブスヘッドコーチ(HC)「攻守ともに満足したゲームがなかなか無かったが、ディフェンスが終始良かった。スチールから早いペースに持っていくこともできたのが、前半から大きいリードをとれた要因」と分析。

 テーブスHCが「良い流れを作ってくれてよかった」と評価したチェンバース選手は「流れを作ることができたと思うが、シーズンが続く中で、スターとでもベンチからの出場でも自分ができることをしっかりやらなくてはいけない」と話す。シュート成功率が3Pとフリースローは100%、2Pは80%と好調だったこの日。「感覚としては良かった。シュートは打つときは自信を持って打たないといけないし、フリーで打つことも何回かあったので決めないといけないと思った」とも。

 2日目、アールティー・グイン選手が3P2本や外角からのシュートで14得点を挙げ26対17と前日同様好スタートを切ったSR渋谷。流れが変わったのは第2Q。テーブスHCが「オフェンスリバウンドが取れず悪循環になった」と振り返るよう、滋賀デイビッド・ウィーバー選手を中心にSR渋谷は10本のオフェンスリバウンドを取られるなど38対41と逆転を許す。一進一退の攻防となった第3Q、ブラウン選手とチェンバース選手が好守にわたりチームに貢献し、59対58で最終Qを迎えた。出だし、連続Pで滋賀に逆転を許したSR渋谷をけん引したのは、キャプテンでエースの広瀬健太選手。広瀬選手の滋賀ファイ・サンバ選手に対するブロックショット(シュートブロック)や、オフェンスリバウンド、アシストからの連続ポイントで同点に追いつく。その後2分強得点が動かないまま残り1分を切ったところで、ファウルを受けた清水太志郎選手がフリースロー2本を決め勝利に近づくと、広瀬選手は2本のディフェンスリバウンド、スチール(相手の攻撃中にボールを奪う)と最後の1秒まで戦う姿勢を見せ、73対70で勝利を収めた。

 試合終了後テーブスHCは「結構やばかった」と本音をポロリ。今月10日・11日のホーム戦で1勝1敗となったエヴェッサ大阪戦を踏まえ「2日間勝てたのはうれしい。しんどい時間帯に戦い切れたことが良かった」と振り返る。

 攻撃の起点となることが多いガードの清水選手らに「(ボールを)自分に任せてもらえないか」と話していたという広瀬選手。「何かプレーを起こそうと積極的にボールを持ち、切り崩してアシストすべきところは意識した」という。テーブスHCも「自分が起点になりプレーを作ったり、ボールから逃げなかったりする姿勢は良かった。最初から最後までハードにプレーしてくれた」と評価する。

 年始には「オールジャパン(天皇杯全日本総合バスケットボール選手権大会)が控えている。広瀬選手は「リーグの成績に関係なく、勢いに乗ったチームが勝ち上れる。初戦から自分たちらしさを出してスパークしていきたい」と意気込む。

 SR渋谷は14勝13敗と勝ち越して今年の試合を終え、現在B1中地区3位に付けている。テーブスHCは「(勝率が)5割を切らなくて良かった」としつつ「順位的に厳しい所にいるので自分たちが良くならないとチャンスはない」とも。次のホーム戦は来年1月21日・22日の仙台89ERS戦。

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