表参道の新複合ビル、名称は「オーク表参道」に-料亭「金田中」のカフェも出店へ

「オーク表参道」の外観イメージ。ファサード3面には豊久将三さんによるLED照明器具を使ったライティングを設置

「オーク表参道」の外観イメージ。ファサード3面には豊久将三さんによるLED照明器具を使ったライティングを設置

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 表参道の「ハナエ・モリビル」跡に建設中の複合ビルの名称が「oak omotesando(オーク表参道)」(港区北青山3)に決まった。事業主は大林不動産(千代田区)、施工は大林組(港区)。

現代美術家・杉本博司さんが手掛ける空間のイメージ

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 同所にあった「ハナエ・モリビル(正式名称=青山大林ビル)」は1978(昭和53)年に建築家・丹下健三の設計で建設。設備の老朽化に伴い2010年に解体され、昨年4月から建て替え工事が進められている。

 新しいビルの名称は、大林不動産の賃貸ビルブランド「オーク」シリーズの名前を受け継ぎ、海外の人にも「認知されやすいよう」アルファベット表記にした。ビル中央を貫通するパサージュの南側緑地には、ビル名の由来である柏(オーク)を植えるという。

 同ビルは地下2階・地上9階、延べ面積1万4000平方メートル。建物外観は丹下都市建築設計(港区)との共同デザインで、周辺のケヤキ並木や建物との調和に配慮。地下2階で東京メトロ表参道駅と接続しバリアフリー動線となるエレベーターを設備するとともに、敷地西側区道沿いの歩道を拡幅整備するなど、利便性・安全性も考慮する。

 表参道側の北面と東西面の3つのファサードには、ライティング・アーキテクトの豊久将三さんによる、LED照明器具を使った「環境配慮型」のライティングを設置。エントランスホールから2階カフェに続く空間デザインは現代美術家の杉本博司さんが担当。巨石群に囲まれた奥行きのある空間で、最深部の天井からは数理模型「窟竟頂(くっきょうちょう)」をつるす。

 1階・2階部は商業施設として活用。銀座の料亭「金田中」が手掛けるカフェ「茶洒 金田中」の設計も杉本さんが手掛け、店内には10メートルの白ムク材のカウンターを配置するほか、坪庭に見立てたテラスも備える。そのほか、「エンポリオ アルマーニ」「コーチ」「ネスプレッソブティック」「スリードッツ」が出店予定。

 2013年3月竣工予定。

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