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純国産スニーカー「スピングルムーヴ」、渋谷パルコにパイロット店

同ブランドの特徴の一つ「バルカナイズ製法」の釜の写真を掲出するなどしている店内

同ブランドの特徴の一つ「バルカナイズ製法」の釜の写真を掲出するなどしている店内

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 渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)パート3・地下1階に10月5日、スニーカーブランド「SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)」のパイロットショップ(TEL 03-6455-0065)がオープンした。

同店限定モデルも用意

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 同ブランドを展開するスピングルカンパニー(本社=広島県府中市)の親会社は1933(昭和8)年創業のゴム総合メーカー「ニチマン」(同)。多い時には年間350万足のフットウエアを販売していた同社が2002年に立ち上げたのが「スピングルムーヴ」。本社に隣接する自社工場で全工程を手掛ける「メード・イン・ジャパン」が売り。シューズは、1839年にアメリカで発明された、ゴム底と靴本体を接着し硫黄を加えた釜で熱と圧力をかける「バルカナイズ製法」で作る。ソールがそり上がってアッパーを巻き込んでいるデザインが特徴。コアターゲットは25~35歳。

 今回、1923(大正12)年創業のバッグ店「オルビータ」を展開するほか、経営コンサルティングなどを手掛けるオルビータ(中央区)とコラボし出店。これまでセレクトショップなどで販売していたが、「(ブランドとしての)情報発信の場」として同店オープンを決めた。店舗経営は同社が手掛ける。

 店舗面積は約15坪。店内はシルバーや木目を基調に仕上げた。店内中央の柱には、バルカナイズ製法の釜の写真を掲出しているほか、天然ゴムの塊やシューズの型、職人が使っている道具などを展示し「もの作りの姿勢」をピーアールする。

 商品構成は7~8割スピングルムーヴで、そのほかオルビータのバッグやイタリアのブランド「オロビアンコ」の商品を、それぞれ一部取り扱う。商品は、カンガルーレザーを使ったスニーカー(1万6,800円または1万8,900円、ハイカット=1万9,950円)、アッパーにクラック加工(ひび割れ)を施した牛革を使いユーズド感を演出したスニーカー(1万5,750円)などのほか、同店限定モデル(1万6,800円)、両社がコラボした「スピングルバッグ」(1万7,640円または1万8,900円)も扱う。今月末発売予定のスポーツカー「TOYOTA 86」とのコラボ商品(1万8,600円)の先行予約も受け付ける。同店では、ソールのゴムの張り替え修理も受け付ける。

 オルビータの尾関一郎社長は「オーダー会の実施など、ここでしか体験できない『スピングルムーヴ』を提供していきたい」とし、「ブランドの発信基地として、もの作りをどう伝えてくか、どうブランディングしていくかが使命」と意欲を見せる。

 スピングルカンパニー本部長の小泉彰夫さんは「フルラインがそろっているので世界観を体感いただける。求めているものが必ずあると思うので、見つけに来ていただけたら」と来店を呼び掛ける。「お客さまの声をフィードバックして既存の流通にも生かせたら」とも。初年度売り上げ目標は5,000万円~6,000万円。

 営業時間は10時~21時。10月31日まで、商品購入客には、靴ひもを通す穴「ハトメ」の金具を自由に付けることができるサービスを2,000円で提供する。

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