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渋谷でインディペンデント・アニメ上映会「動夢」-短編13作品上映

水彩絵の具や色鉛筆を使い作画する外山光男さんの「遠い散歩」より

水彩絵の具や色鉛筆を使い作画する外山光男さんの「遠い散歩」より

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 シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で6月2日から、インディペンデント上映会「動夢2~アニメーションパーティ」が開催される。

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 実験映像やCG、コマ撮りなど表現方法やジャンルにくくりを設けず、自らが「見たい『動』く『夢』」を制作する映像作家のインディペンデント上映団体。2008年に同所で上映を行った後、香港国際映画祭やカナダの新世代映画祭など国外でも上映を行ってきた。

 手描きのアニメーション、写真のコマ撮りを使ったピクシレーション、立体の造形物を動かす立体アニメーションなど、さまざまな技法の作品を上映。水彩絵の具や色鉛筆を使うほか、音楽なども自身で制作している外山光男さんの「遠い散歩」や、セットや登場人物などを人形で作っている青柳清美さんの、草むらで出合った女の子と蛇の物語「蛇が泣く」、空の写真や手描きの絵などをミックスして制作した齊藤ナスカさんの「上下浮雲」など13作品を上映。作品の原画も展示する。

 「静止画を動かすという事は、1秒作るのに何枚もの画を用いる大変な作業だが、全てを一から創造できるという意味では総合芸術」と話すのは、参加作家の一人でもある映像作家の齊藤さん。「短編アニメーションは、日本はあまり有名な分野ではないかもしれない」としながらも、今年のベルリン国際映画祭で和田淳監督の「グレートラビット」が銀熊賞に選ばれたことを例に挙げ、「今後、注目されていけば」と期待を込める。

 齊藤さんは「ストーリー性のある娯楽映画ではないが、そのような作品にこそ、あっと驚くような人間個人の視点が見られる。普段は見る事のできない人の頭の中の世界や感じ方を、のぞき見できるようなワクワク感を感じていただれば」と来場を呼び掛ける。

 開催日は2日・3日と9日・20日の4日間。鑑賞料は一般700円ほか。

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