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根津美術館で「KORIN展」-国宝「燕子花図」と「八橋図」を100年ぶりに同時展示

約100年ぶりに同時展示されている国宝「燕子花図」と米メトロポリタン美術館所蔵「八橋図」

約100年ぶりに同時展示されている国宝「燕子花図」と米メトロポリタン美術館所蔵「八橋図」

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 南青山の美術館「根津美術館」(港区南青山6、TEL 03-3400-2536)で現在、「KORIN展-国宝『燕子花図(カキツバタズ)』とメトロポリタン美術館所蔵『八橋図』-」が開催されている。

茶室「弘仁亭」前のカキツバタ

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 同館が所蔵する国宝「燕子花図屏風」と米メトロポリタン美術館が所蔵する「八橋図屏風」を約100年ぶりに同時展示する同展。当初昨年4月~5月に開催を予定していたが、東日本大震災を受け延期となっていた。

 両作は尾形光琳(1658-1716)が伊勢物語「八橋」の場面を発想源に描いた作品で、六曲一双の金地のびょうぶに群青と緑青でカキツバタの群生が描かれている。18世紀初頭に京都で制作した「燕子花図」から10数年後に描かれたという「八橋図」には、カキツバタの群生に加え橋の絵が見られる。

 ほかにも、尾形の現存する最初の作品で、12人の公家が12カ月の花や木を題材に寄せた詩歌と、それに基づく絵を描いた「十二ヶ月歌意図屏風」、伊勢物語の第九段、主人公が八橋で歌を歌う場面を描いた「伊勢物語八橋図」など、「燕子花図」以前の作品や江戸時代の出版物に掲載された作品含め計25点を展示している。

 現在、同館庭園のカキツバタが見頃を迎えていることもあり、同展期間中は開館時間を延長している。開館時間は10時~18時(入館は閉館30分前まで)。入館料は、一般=1,200円、学生=1,000円ほか。月曜休館。5月20日まで。

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