外苑前で若手建築家の「建築デザイン展」-耐震・耐津波に考慮したアイデアも

迫慶一郎さんの「東北 スカイビレッジ」構想(手前)

迫慶一郎さんの「東北 スカイビレッジ」構想(手前)

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 外苑前の「オリエアート・ギャラリー」(港区北青山2、TEL 03-5772-5801)で現在、「若手建築家による東日本大震災復興支援・建築デザイン展」が開催されている。

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 同ギャラリーで昨年から開催している若手建築家の展覧会シリーズ「ヤング・アーキテクツ・プラザ」として開催。魚港、港町、学校、戸建住宅、防波堤、原発など、今回の大震災で被災した構築物などの「建築タイポロジー」をデザイン対象に、若手建築たちが耐震・耐津波、耐放射能汚染を考慮した「革新的かつ安全」な建築や都市づくりのアイデア、コンセプト、デザインを紹介する。

 参加するのは、五十嵐淳さんや迫慶一郎さん、中村拓志さん、トラフ建築設計事務所の鈴野浩一さん、禿真哉さん、マウントフジアーキテクツスタジオ(以下マウントフジ)の原田真宏さん、原田麻魚さんなど8組(10人)。

 「『平板な地形』の脆弱さ」に着目し、「窪地/凹地形」と「丘/凸地形」を作ることで津波の遊水池と津波から逃れる高台の避難地を生み出す「サステナブルな都市」(マウントフジ)や、山の斜面沿いに部屋を段々式に配置するほか、地熱や雨水の再利用など自然エネルギーだけで冷暖房をまかなう海沿いの山に移転する人たちのためのエコハウス「登窯式住居」(中村さん)、エネルギーに対する視点を変えることができないかと考え、個人がエネルギーの「生産者」となることを提案する「小さな生産者」(トラフ建築設計事務所)など。

 期間中、建築家によるトークイベントも開く。登壇するのは、9月10日=芦澤竜一さん、17日=谷尻誠さん、21日=五十嵐さん(いずれも18時30分~19時30分)。定員は各回先着30人。予約は同ギャラリーまで。

 開催時間は10時~18時30分(最終日は17時まで)。入場無料。日曜・祝日定休。今月22日まで。

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