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原宿で「江戸のパワースポット」展-伊勢神宮など描いた浮世絵90点

伊勢の「夫婦岩」に朝日が差し込む様子を描いた「二見浦曙の図」(歌川国貞、太田記念美術館蔵)

伊勢の「夫婦岩」に朝日が差し込む様子を描いた「二見浦曙の図」(歌川国貞、太田記念美術館蔵)

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 原宿「太田記念美術館」(渋谷区神宮前1、TEL 03-3403-0880)で9月1日から、「江戸のパワースポット」展が開催される。

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 神社・仏閣など「パワースポット」が注目される近年。江戸時代の人たちも「信仰心を満たすと同時に、非日常の空間を楽しむ行楽」として霊験あらたかな場所(=パワースポット)に足を運んでいたという。江戸時代中期以降には街道も整備され、旅が庶民にも親しみのあるものになっていった風潮もあり、各地に巡礼していた。同展ではそうした場所や人々も描かれた浮世絵作品を紹介する。

 展示作品は90点。現在もパワースポットとして知られる「伊勢参宮 宮川の渡し」(歌川広重、安政2年)や「技芸上達の神」とされる「江ノ島弁財天」の6年に1度の開帳の際のにぎわいを描いた「相州江の島弁財天開帳詣 本宮岩窟の図」(歌川広重、嘉永4年)、伊勢の「夫婦岩」に朝日が差し込む様子を描いた「二見浦曙の図」(歌川国貞、天保年間ごろ)、富士講の人々が富士山の噴火口を巡る「おはち参り」の様子を描いた作品で、「冨嶽三十六景」シリーズの一図「冨嶽三十六景 諸人登山」(葛飾北斎、天保2年ごろ)、「芝伸明(芝大神宮)」の祭礼に集まる群衆を描いた「東都名所尽 芝神明宮祭礼 生姜市之景」(溪斎英泉、天保ごろ)、古来ご神体として信仰を集めた「那智の滝」を描いた「東海道名所之内 那智ノ瀧」(河鍋暁斎、文久3年)など。

 開館時間は10時30分~17時30分(入館は30分前まで)。月曜休館(9月5日・12日・20日も休館)。入館料は、一般=700円、大高生=500、中学生以下無料。9月25日まで。

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