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モンベル渋谷店で写真展「ホタルの光」-命を紡ぐ光捉えた作品展示

場内にはヒメボタルなどを収めた写真33点が並ぶ©FUMIO KTO/b-dolphin.com

場内にはヒメボタルなどを収めた写真33点が並ぶ©FUMIO KTO/b-dolphin.com

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 モンベル渋谷店(渋谷区宇田川町、TEL 03-5784-4005)5階イベントスペースで現在、写真家・加藤文雄さんの写真展「森に輝く~ホタルの光~」が開催されている。

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 1964(昭和39)年愛知県生まれ、現在大阪府在住の加藤さん。1989年にスキューバダイビングと同時に水中写真を始め、隔年で2度の高砂淳二賞受賞を機に本格的に写真に取り組む。2004年、尾びれをなくしたイルカに人工尾びれを装着するプロジェクトでスチールカメラマンを担当し、翌年その写真集「FUJI」(講談社)を刊行。海をテーマにした写真を中心に撮影するほか、森や大地など「自然全般」に活動の幅を広げている。

 7年ほど前から、毎年6月になると山にこもり、ヒメボタルの撮影を続けている加藤さん。今回、ここ数年間で撮影したヒメボタルやゲンジボタルなど大小33点の作品を展示。会場では、作曲・編曲家の森本公三さんが森で見たヒメボタルからインスピレーションを得て自身のピアノ曲をリミックスし、森の音と合わせた楽曲をBGMとして流す。

 「漆黒の闇の美しさ、そしてその中で輝きを放つ小さなホタルの光。ホタルは成虫になり、光ることによって雄と雌がサインを交換し交尾、その後に死を迎えます。その時間はたったの数日間で、その光は子孫を残すための命を紡ぐ光。そんなホタルが残していった美しい光をじっくりご覧になっていただきたい」と加藤さん。「(ホタルの)光はチカチカと光るため、写真で撮ると丸い点として写る。その丸い点が森の中で描く『輝跡』は、まさに芸術と言えるのでは。(BGMを含め)体全身でヒメボタルの森を体験していただければ」とも。

 開催時間は11時~20時。入場無料。今月10日まで。

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