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代官山の奈良PR拠点に「ココナラカフェ」-奈良の食材使ったメニューも

クリエーターのアートなどをディスプレーする店内。庭にはテラス席も

クリエーターのアートなどをディスプレーする店内。庭にはテラス席も

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 代官山駅近くの「奈良県代官山iスタジオ」(渋谷区恵比寿西1)にカフェ「coconara cafe(ココナラカフェ)」(TEL 03-3461-8791)がオープンして間もなく2カ月を迎える。

奈良の僧侶による文言などを採用したテーブルや椅子も

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 同施設は、1968(昭和43)年に建設された県職員向け施設・旧「奈良県渋谷寮」を、一般開放施設としてリニューアルするかたちで2005年10月にオープン。2008年までイベント・展示スペースや宿泊施設として使われていた。

 当初、都内でのPR戦略を見直すとともに、売却益を地域医療提供体制の充実に充てるため、同所を売却する予定だったが、リーマンショックの影響などで売却には至らなかった。2009年にはアンテナショップ「奈良まほろば館」(中央区)をオープンしたが、年配客が多いことや「東京のマーケットが動かない」ことなどから、「もう少し若い方にも(奈良県を)発信できれば」とカフェオープンを決めた。

 店舗面積は約250平方メートル。席数は庭のテラス席を含め50席ほどを用意。店内にはクリエーターが手掛けた作品をディスプレー。椅子やテーブルにもアートや奈良の僧侶による文言などを採用した。奈良県が蚊帳の産地であったことから、蚊帳を使った半個室席も用意する。

 ランチは、「ココナラバーガー」「ココナラカレー」(ドリンク付き、各900円)をはじめ、「奈良漬の薫製」「フライドポテト」(各400円)などのタパスを提供するほか、カフェタイムにはケーキセット(800円)や軽食などを提供。ディナーには「野菜たっぷりサラダ」(1,000円)や「鶏手羽先のエビ詰め」(1,300円)、「仔羊もも肉のグリル」(1,600円)などをそろえる。ドリンクメニューには、「奈良県産オーガニック和紅茶」(レモン、シナモン、ホット=500円、アイス=550円)、「奈良県産オーガニックほうじ茶」(300円)なども。客単価は、ランチ=1,000円ほど、ディナー=4,000円前後。

 施設内には奈良から直送する野菜などを販売するセレクトショップもオープン。ルッコラや大和茶、和紅茶、黒キャベツ、金時ニンジンなど奈良県の野菜を練り込んだ「べじパスタ」(788円~)、「きざみ奈良漬」(525円)、「奈良漬 うり」(945円)などのほか、「白雪ふきん」(奈良県奈良市)と酒蔵「春鹿」(同)がコラボレーションした同店限定商品で、スクワランオイルを配合したタオルと純米酒かすと米ぬかを配合したせっけんのセット「奈良の美肌セット」(1,890円)などを扱う。エントランス付近には地域と連携した「代官山ノコトなら案内所」も開設し、マップなどを配布。案内所の営業時間は12時~17時で、平日は無人対応、土曜・日曜・祝日はスタッフが常駐する。月曜定休。

 オープンから約2カ月。来店客は20代後半~40代前半が中心で、女性の来店が多いという。「『まほろば館』は奈良好きの方や旅行に行く方など目的を持っている方が多いが、当店はあえて奈良の雰囲気をあまり出していないので、気軽に来店いただき(奈良を)好きになるきっかけになれば」と同施設代表の別所史さん。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、カフェ=14時30分~18時、ディナー=18時~22時30分(ショップは19時まで)。月曜定休。

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