戦場カメラマン渡部陽一さん、原宿「Kスタ」で写真展-小学生とトークも

初日には、小学生20人を招きトークショー(写真)も。独特な語り口で「世界中が平和になれば」と話した

初日には、小学生20人を招きトークショー(写真)も。独特な語り口で「世界中が平和になれば」と話した

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 原宿「KDDI デザイニングスタジオ」(渋谷区神宮前4、TEL 0077-7067)で12月20日、戦場カメラマン渡部陽一さんの写真展が始まり、渡部さん本人が登場、招待された小学生約20人を前にトークショーを行った。

自身が撮影した写真について話をする渡部さん

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 「KDDIデザイニングスタジオ クリスマス特別企画 渡部陽一写真展」と題した同展では、2000年から昨年にかけて渡部さんがイラクやアフガニスタン、ソマリアで撮影した写真を展示。「子どもたちの笑顔」をテーマに、初公開となる写真2点を含む16点を同館1階~2階スロープに展示する。

 1972(昭和47)年静岡県出身の渡部さんは、学生時代に旅行で訪れたルワンダで少年兵に襲撃され、周辺の村人が虐殺されていく光景を目撃したことをきっかけに戦場カメラマンになることを決意。1993年ごろから各地で取材を始め、ルワンダ紛争やコソボ紛争、イラク戦争など約130カ国で取材を続けてきた。

 トークショーでは、独特なゆっくりとした語り口で場内からは笑い声も。渡部さんは「戦争は悲しい事件だが、戦場の苦しい中で暮らしている、みんなと同じ年齢の小学生・子どもたちの笑っている姿を撮影するのが僕の仕事」と話し、戦地での子どもの様子について「日本の漫画やアニメを見て笑っている」などのエピソードも。

 子どもたちからの質問では、「今年一番うれしかったこと」に「子どもが生まれて父親になったこと」を挙げ、「家族を持ったことで僕にとって人生の大きな転機となった」と今年を振り返った。

 さらに渡辺さんは「世界中の人たちと話をすると見たことのない世界を知ることができる。大きくなったら世界に出てほしい。今度は世界中で再会しましょう」と子どもたちにメッセージを送った。

  開館時間は10時~20時。無料。来年1月20日まで。

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