「カリアング」展開のアパレル会社が自己破産-ブランドは存続へ

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 東京商工リサーチによると、SHIBUYA109(以下109)の元「カリスマ店員」として知られる森本容子さんが立ち上げたブランド「KariAng(カリアング)」を展開するアパレルメーカー、ローカスター(港区北青山)が10月5日、東京地裁に破産申請した。

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 2005年設立の同社は、「エゴイスト」「マウジー」などの人気ブランドを経て独立した森本さんが社長を務める「YOKO MORIMOTO DESIGN OFFICE」(世田谷区)と連携し、2006年1月に立ち上げた同ブランドの企画・生産をはじめ、通販、専門店卸などの事業を展開。30歳前後の女性をターゲットに「女性が作る女性だけの服」を提案。

 直営店は、「渋谷マルイシティ店」(渋谷区神南1)など百貨店・専門店への出店を中心に16店舗。一般小売りをメーンに通信販売・専門店卸でも増収を続け、昨年7月期には約21億円を計上。急激な出店で販路を拡大する中、一般管理・販売費の膨らみや不良債権の発生などで回収不能な債権が重なり、消費不振の影響からも業績が伸び悩み、資金繰りが逼迫(ひっぱく)。業績回復の見通しが立たないことから今回の申請に至った。東京商工リサーチによれば負債は数億円程度。

 同社の破産が明らかになったことを受け、森本さんは14日付けの公式ブログで「ご心配なくー! あるある!カリアングなくなってませんよー!!お騒がせしました」などとコメント。「実は9月から新生カリアングとして頑張ってました」と、今後は2006年に立ち上げたドレスライン「ドレアング(DreAng)」を展開する「ジュライスター」(恵比寿西1)と「一緒になり」カリアングブランドを展開していくことを明らかにした。

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