写美で企画展「私を見て!」-ヌード切り口にポートレート写真150点

会場では、性別・年齢・国籍に関わらず幅広い層の来場者が見られた

会場では、性別・年齢・国籍に関わらず幅広い層の来場者が見られた

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 「ヌード」を切り口に、ポートレート写真の黎明(れいめい)期から現代までを一堂に紹介する写真展「私を見て!」が現在、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)で開催されている。

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 同館がコレクションする写真作品を、「ポートレート」に絞って展示するシリーズ企画の第2弾。今年5月~7月に展開した「侍と私」では、216点のポートレートを通して19世紀の写真表現を紹介してきた。今回は黎明期から現代までのポートレートの中から「ヌード写真」にフォーカス。150点の作品を、時代と写真表現の変遷に合わせた4部構成で紹介している。

 会場には、臼(うす)を使って脱穀するふんどし姿の日本人男性をとらえた19世紀後期の写真から、母と子がヌードで並ぶ家族写真、サイコセラピストが自身の裸体を多重合成で撮影し、分裂した自己の心象風景を表現した写真まで、時代や作品が撮られた国にかかわらず幅広い写真が並ぶ。

 展示スタートから1カ月を経て、「女性の方も多く来館する」と同館広報担当の前原貴子さん。「ロバート・メープルソープさんや篠山紀信さんなど広く知られるヌード写真家にとどまらず、多数の写真家が映し出すそれぞれの時代のヌード表現を見比べてもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、中高生・65歳以上=250円。10月3日まで。

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