恵比寿に奄美特産品販売店-奄美出身の建築士が開業

奄美の特産品販売店「なちかしゃ屋」がオープン。写真=大島紬をリメークした「えびす様風着物」を着た大井さん

奄美の特産品販売店「なちかしゃ屋」がオープン。写真=大島紬をリメークした「えびす様風着物」を着た大井さん

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 恵比寿東口前のえびすストア内に昨年12月25日、奄美諸島特産品販売店「なちかしゃ屋 恵比寿店」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3444-3121)がオープンした。経営は大井建築事務所(横浜市戸塚区)。

サトウキビから作った「きび酢」

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 現在、横浜市で建築事務所を営んでいる奄美大島出身のオーナー・大井久光さんは「奄美の力になれないか」と考え、3年前から戸塚区内の企業や団体が模擬店などを出店する「戸塚ふれあい区民まつり」に、奄美諸島の特産品を販売するブースを出店していた。しかし、「奄美のアンテナショップがない」ことや「利益重視の売りものではなく、奄美の良い物・こだわったものを紹介したい」と考え常設店として出店を決意。友人を通じて、現在の場所への出店にこぎ着けた。

 店名の「なちかしゃ」は、方言で「懐かしい」という意味。大井さんは「『なちかしゃ』は深い温かみ、ぬくもりがある。『なちかしゃ』は奄美の『心』でもあり、その『心』を伝えたい」と話す。約2坪の店内では、奄美の琉球楽器「ちぢん太鼓」や手織りで作る絹布「大島紬」をリメークした「えびす様風着物」、大井さんが撮影した奄美諸島の人たちの写真も展示している。

 大井さんが自ら生産者のもとへ足を運び、話を聞いて仕入れてきたという約80種類の商品を販売する同店。取扱商品は、与論島産「じねん」(150グラム=330円、500グラム=660円)や徳之島産「ゆらしぃ島のましゅ」(70グラム=380円、200グラム=630円)など各島から集めた塩や、奄美大島瀬戸内町の「太陽の黒さとう」(180グラム=500円)や喜界島産「佐野製糖 黒糖」(250グラム=500円)などの「純黒糖」。加計呂麻島産「きび酢」(300ミリリットル=1,500円、700ミリリットル=3,000円)など、サトウキビから作った「きび酢」、ピーナツに黒砂糖をまぶしたした奄美大島龍郷町産「豆ざた」(200円)、徳之島産シークァーサーのアメ「やま・しーくにんキャンデー」(350円)など。

 大井さんは「近隣にお住まいの主婦の方が多く購入してくださるが、奄美を知らない人が多い。より多くの人に良いものがあることを知ってほしい」とし、「奄美出身の東京で働く人、東京でさみしさを感じている人などいらっしゃる方が『なちかしゃ』の気持ちになれる店にしていきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。

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