ラフォーレ原宿で故・忌野清志郎さん企画展-生前の意向が実現

今年5月に死去したロック歌手忌野清志郎さんの企画展(写真=会場風景)

今年5月に死去したロック歌手忌野清志郎さんの企画展(写真=会場風景)

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 日本を代表するロック歌手の一人として知られる故・忌野清志郎さんを多方面から振り返る企画展「個展 忌野清志郎の世界」が、ラフォーレミュージアム原宿(渋谷区神宮前1、ラフォーレ原宿6階)で開催されている。

ギターを持つ忌野清志郎さんの自画像

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 忌野さんは、1970年に「RCサクセション」のフロントマンとしてデビュー以来、数々のヒット曲をリリースして日本のロックシーンをけん引。1991年のバンド活動休止後もソロ活動や多くのミュージシャンとの競演ライブを積極的に図る一方で、俳優業や絵本の執筆など活動は多岐にわたった。今年5月にがん性リンパ管症により死去。昨年秋から本人の意向の元に企画が進められた同展は、忌野さんが小学校以来描きためた絵画・イラスト作品200点以上を一堂に出展するもの。

 高校時代には美術室に出入りし、一時は本気で美術の道に進もうとも考えていたという忌野さんの絵画作品は、赤や黄色など鮮やかな色彩、太い筆を塗り重ねた力強い筆跡が特徴。1970年から2006年まで何度か繰り返した「自画像」シリーズは、忌野さんの髪型、表情、描写スタイルが30年以上の歳月をかけて変遷する様子を伝える。タワーレコード新宿店のオープンを記念した巨大な作品、父と子の絆を描いた絵本「おとうさんの絵」(マガジンハウス)の原画なども並べ、画家としての忌野さんの活躍を紹介する。

 併せて、会場入り口には挑発的な表情でカメラを見据える忌野さんのモノラル写真を配し、操上和美さんや、蜷川実花さんなどが撮影した忌野さんのポートレイト、愛用の自転車やヘルメット、パレットなどの私物、LPジャケット、ステージ衣装、ファンクラブ会報誌などを通して、やせた体にサイケデリックな衣装、ブルーのアイメークなど、派手なパフォーマンスで知られるロック歌手忌野さんの軌跡も紹介。映像ブースでは、忌野さんのライブ映像、PV制作風景などを30分作品として曜日替わりで公開している。

 開場時間は11時~20時。入場料は、一般=700円、学生=500円(「忌野清志郎ふぁんくらぶっ」会員は100円引き)。9月13日まで。

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