大手アパレルや外食チェーンが打ち出す「新型店」の出店が相次いだ広域渋谷圏では、シブヤ経済新聞の今年上半期PV（ページビュー）ランキング1位に、ミスタードーナツの新業態店「アンドナンド」（渋谷区宇田川町）について取り上げた「渋谷に『大人のミスド』出店へ－新業態『アンドナンド』1号店」が輝いた。

　ランキングは、今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。2位にはNTTドコモ「703iシリーズ」の関連イベントを告知する「ドコモ『703i』シリーズ発売へ、代官山で展示プロモイベント」、3位にはトラックバックなどの反応も高かった「大型書店『ブックファースト渋谷店』が閉店へ－旗艦店は新宿へ」がそれぞれランクインした。上位10位のランキングは以下の通り。

1. 渋谷に「大人のミスド」出店へ－新業態「アンドナンド」1号店（3/26）2. ドコモ「703i」シリーズ発売へ、代官山で展示プロモイベント（1/11）3. 大型書店「ブックファースト渋谷店」が閉店へ－旗艦店は新宿へ（4/26）4.渋谷に「ミスタードーナツ」高価格帯メニューの新業態1号店（3/7）5. ミスド新業態「アンドナンド」－渋谷で内覧会、会見に玉木宏さんら（4/19）6. ユニクロ新ブランド「UT」始動へ－原宿にTシャツ専門旗艦店（4/14）7.「ソニプラ」名称変更、今日から導入－制服デザインはビームス（3/15）8. 1コイン＝10分間の「コンビニ」フィットネス－渋谷に1号店（2/15）9. 代々木公園で「タイ・フェスティバル」－タイ料理など150ブース（5/8）10. ユニクロ初のTシャツ専門店「UTストア」オープン－常時500種類（4/30）
　ランキング1位に輝いた「アンドナンド」は、ミスタードーナツを運営するダスキン（大阪府吹田市）が今年4月、渋谷・公園通り沿いにオープンした「大人のミスド」。高価格帯のドーナツを提供するカフェタイプの新業態で、昨年新宿サザンテラスにオープンした「クリスピー・クリーム・ドーナツ」と並び、テレビや雑誌などに取り上げられることも多く順調にアクセス数を伸ばした。上半期ランキングには4位、5位にもそれぞれアンドナンド関連の記事がランクインした。

　3位の「ブックファースト閉店」のニュースは、渋谷周辺で書店の閉店が相次ぐ中「唯一の大型書店」としての利用者も多かった店舗の突然の「悲報」にアクセスが集中。トラックバックやソーシャルブックマークでも「痛すぎる」「よく使っていたからショック」「残念」などの声が相次いだ。同店が入居していた文化村通り沿いのビルはすでに取り壊しが決定しており、今後の動向も注目される。

　ユニクロ初のTシャツ専門店「UTストア原宿」（神宮前6）は、人気アートディレクター佐藤可士和さんがクリエーティブ・ディレクションを手がけたTシャツライン「UT（ユーティー）」の話題の旗艦店とあり、ランキングにも6位、10位に関連記事がランクイン。「未来のTシャツ・コンビニストア」をコンセプトにした店舗は、ペットボトル風の容器にTシャツを入れシルバーの什器を採用するなど「新しいもの」づくめのコンセプトも注目を集めたようだ。

　7位の「『ソニプラ』名称変更、今日から導入－制服デザインはビームス」は、長年親しまれた「ソニープラザ」を「プラザ」へと名称変更した話題性に加え、スタッフの制服を「ビームス」が手がけたことにも注目が集まった。8位に入った「1コイン＝10分間の『コンビニ』フィットネス－渋谷に1号店」には、気軽に立ち寄れるフィットネスに「行ってみたい」などの意見が多く寄せられた。

　9位は、今年5月に掲載した「代々木公園で『タイ・フェスティバル』－タイ料理など150ブース」。代々木公園での恒例イベントとなった「タイ・フェスティバル」は週末の2日間、タイ料理レストランや雑貨店などのブース出店、ライブイベントなどで構成される恒例イベント。家族やカップル客でも楽しめる屋外イベントに、シブ経ユーザーの関心も年々高まっているようだ。

　今回、掲載日が昨年以前のため上半期のランキングからは外れたが、お笑いコンビ「ドロンズ」の元メンバー大島直也さんがオーナーを務める「ちりとり鍋 大島」（恵比寿2）や、テレビなどで芸能人「御用達」として取り上げられることも多い人気スイーツ「モチクリーム」の関連記事も、引き続き高いアクセス数を記録している。