写美で「世界報道写真展」-紛争現場など追う10部門200点

世界報道写真大賞「破壊された南ベイルートの町を車で通り抜ける若者グループ-8月15日、レバノン」(スペンサー・プラット/アメリカ、ゲッティ・イメージズ)

世界報道写真大賞「破壊された南ベイルートの町を車で通り抜ける若者グループ-8月15日、レバノン」(スペンサー・プラット/アメリカ、ゲッティ・イメージズ)

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス、TEL 03-3280-0099)では6月16日より「世界報道写真展2007」が開催される。世界報道写真財団(本部=オランダ)が前年1年間に撮影された報道写真の中から優秀賞を選出するフォトコンテスト展。

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 50回目を迎える今年の応募総数は4,460人(124カ国)で、作品数は約7万8,000点。事件や紛争、スポーツ、アートなど10部門におよぶ各部門では、「単写真」「組写真」でそれぞれ上位3作を選出。選ばれた約200点の作品は、世界45カ国以上を巡回する。

 今年大賞に選ばれたのは、イスラエル・レバノン爆破で破壊されたベイルートの町中を車で通過する若者の様子をおさめたスペンサー・ブラットさん(アメリカ)の作品。ニューヨークを拠点に紛争最前線で取材を続けてきた日本人写真家、Q・サカマキさんは、スリランカの紛争現場で捉えた写真で「ニュースの中の人びと」部・組写真の1位を獲得した。

 会場の地下1階映像展示室では、これらの作品をはじめ、サッカーW杯ドイツ大会のハイライトや著名俳優のポートレート、珍しい生態をおさめたものなど世界の報道写真を一堂に展示する。場内では展示する受賞作品の関連地を「グーグルアース」で検索できる。7月23日には「日常生活」部・組写真1位に選ばれた写真家の記念講演会を開催。

 料金は一般=700円、学生=600円ほか。8月5日まで(月曜休館、7月23日は臨時開館)。

東京都写真美術館

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