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渋谷の文化複合施設「Bunkamura」休館へ 公演や展示は他施設で継続

Bunkamura外観

Bunkamura外観

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 渋谷の複合文化施設「Bunkamura」(渋谷区宇田川町)が2023年4月10日から、改修工事のため一部を除き長期休館し、同施設で行ってきた文化事業を、渋谷をはじめとする東急沿線の周辺施設や東急グループ各施設などで継続する。

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 隣接する東急百貨店本店(渋谷区道玄坂2)を含む一帯の再開発に伴い、長期休館する同施設。1989(平成元)年9月に開館し、オペラやバレエなどのステージを展開するオーチャードホール(2150席)、演劇を中心とした舞台表現の劇場であるシアターコクーン(747席)、美術館のザ・ミュージアム(総床面積837平方メートル、天井高4メートル)、ヨーロッパ映画を中心に上映する映画館のル・シネマ(シネマ1=150席、シネマ2=126席)、ギャラリー、カフェなどを併設している。

 今回オーチャードホールを除き休館する。休館期間中は、経年使用による施設の補修や設備の更新や、新築される施設との一体化に向けた改修工事を行う予定。

 これまで行ってきた文化事業は、他の施設で継続。オーチャードホールは日曜・祝日を中心に営業し、自主制作公演は「横浜みなとみらいホール」や「めぐろパーシモンホール」などの他会場を含めて行っていく。2023年7月には「横浜みなとみらいホール」で「N響オーチャード定期2022/2023シリーズ 第124回」を予定。

 シアターコクーンで行っている自主制作公演「COCCON PRODUCTION」は、東急が新たに開業する「東急歌舞伎町タワー」内の「THEATER MILANO-Za」や「紀伊国屋ホール」などの劇場で開催。2023年5月には「THEATER MILANO-Za」のこけら落とし公演として「舞台・エヴァンゲリオン Beyond」(仮)を行う。

 ザ・ミュージアムに代わり「渋谷ヒカリエ」内の「ヒカリエホール」などで行う展覧会は、テーマ性・先見性・話題性を持たせる。ヒカリエホールでは2023年7月、故ソール・ライターさんと平間至さんの写真展を同時開催する。

 ル・シネマは12月4日で閉館する映画館「渋谷東映プラザ」内に「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として、ギャラリーは「渋谷ヒカリエ」内のクリエーティブスペース「8/」に「Bunkamura Gallery 8/」として、それぞれ2023年初夏に移転する。

 このほか、チケットカウンター業務は、電話での予約・問い合わせは継続しながら、「渋谷ヒカリエ」2階の東急シアターオーブチケットカウンタ―でも対応。レストラン「ドゥ マゴ パリ」、パティスリー「ラデュレ」などのレストラン、書店「ナディッフモダン」、生花店「エルベ・シャトラン」などのショップ、スタジオ「Bunkamuraスタジオ」は4月9日で営業を終了する。

 休館は2027年度中(時期未定)まで。改修工事後は、再開発プロジェクトの完成と同時期に営業を再開予定。

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