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渋谷でフェルナンド・ボテロさん大規模展 初公開「モナ・リザの横顔」など70点

世界初公開の「モナ・リザの横顔」

世界初公開の「モナ・リザの横顔」

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 コロンビア出身の美術家フェルナンド・ボテロさんの大規模展「ボテロ展 ふくよかな魔法」が現在、渋谷の複合施設「Bunkamura」(渋谷区道玄坂2)の「Bunkamuraザ・ミュージアム」で開催されている。

3点組の作品「黄色の花」「青の花」「赤の花」

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 1932年にコロンビア・メデジンで生まれたボテロさん。16歳で州の展覧会に初めて参加し、地元紙に記事と挿絵が掲載され、19歳で初の個展を開催。20歳の時に国内の展覧会で獲得した賞金でヨーロッパに渡り古典作品に学ぶ。1956年、24歳の時に楽器のマンドリンを描いていた時に響孔(サウンドホール)を実物より小さく描いたところ、コントラストにより楽器が「膨らんで見えた」ことから「ボテリズム」と呼ばれるボテロさん特有の対象物をボリューミーに描く様式にたどり着いたという。

 ボテロさん生誕90年を記念し開催する同展は、日本で26年ぶりとなる大規模展で、ボテロさん本人が監修。初期作品から近年の作品まで、油彩画や水彩画、素描など70点を展示する。

 1章では17歳の時に描いた水彩「泣く女」など初期作品を展示。2章の「静物」を描いた作品はボテロさんが「繰り返し」描いているテーマの一つだという。「真ん丸だからこそ画家の力量が出る」と話す「オレンジ」、高さ241センチ×幅196センチのキャンバスいっぱいに描いた「洋梨」はかみ跡などを小さく描いている。「黄色の花」「青の花」「赤の花」の3点組の作品は、コロンビアの国旗に使われている3色を基調に花瓶に花が生けられている様子を描いた油彩。細部を見ると花瓶のデザインや生けられている花の配置などが異なっている。

 3章は「信仰の世界」。涙を流す聖母と小さなコロンビア旗を持ったイエスを描いた「コロンビアの聖母」、ベッドに眠るボテロさんと守護聖人を描く「守護天使」などを展示。4章はダンスやカーニバルなどがテーマの作品が並ぶ「ラテンアメリカの世界」と、青鉛筆の線描を水彩で仕上げた作品が並ぶ「ドローイングと水彩」で構成。

 5章「サーカス」では、毎年1カ月メキシコで過ごしているボテロさんが2006年に出会ったサーカスに興味を持ち2年間描いたというシリーズの一部を展示。最終章「変容する名画」は、ピエロ・デラ・フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻像」など、さまざまな芸術家の作品を基にした作品が並ぶ。2020年に描いた「モナ・リザの横顔」は世界初公開となる。

 音声ガイド(650円)のナレーションは声優の伊東健人さんが務めるほか、同展の公式サポーターであるダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」も参加。スペシャルトラックではメンバー「おすすめ」の作品などについても触れている。

 同館地下1階のテラスにはボテロさんが1970年代から本格的に制作を始めた彫刻作品の「小さな鳥」を展示しているほか、同館の映画館「Bunkamuraル・シネマ」ではボテロさんのドキュメンタリー「フェルナンド・ボテロ 豊満な人生」を上映。館内のレストラン「ドゥ マゴ パリ」と「ロビーラウンジ」ではボテロさんの作品に着想を得たコラボレーションメニューを提供している。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は21時まで)。入館料は、一般=1,800円、大学・高校生=1,100円、中学・小学生=800円ほか。7月3日まで。

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