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サンロッカーズ渋谷、宇都宮に勝利 新加入・高橋耕陽選手が20得点

4本の3ポイントシュートなど20得点を挙げた高橋耕陽選手

4本の3ポイントシュートなど20得点を挙げた高橋耕陽選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月23日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で宇都宮ブレックス(宇都宮)と戦い76-63で勝利した。

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 今季新加入した高橋耕陽選手がチームハイの20得点をマークし、勝利に貢献したこの日。第1クオーター(Q)中盤で出場すると、早速ロングレンジの3ポイント(P)シュートを決めた高橋選手。「これまで1本目(のシュート)を入れるのに苦戦していたので、早いタイミングで入り自分の流れに持っていけたのはある」と、同Qで早くも10得点を挙げる。

 最終Qには、バスケットカウント(得点に加えフリースロー)となる3Pを沈め場内を沸かせたほか、「ディフェンスが寄ったらパスを出すことは頭に入れていたが、自分でもあんなにきれいに抜けるとは思っていなかった」と計4人のディフェンダーをかわしレイアップシュートも決めた。この日は、ベンチから伊佐勉ヘッドコーチ(HC)が「耕陽!」としきりに声を掛けボールをもらいに行くよう指示していたこともあり、ボールに触れる機会が多かった高橋選手。「強気にシュート打とうとプレーしていた」と言い、21本のシュート(フリースローを除く)を放ち、各Qでコンスタントに得点を重ねた。

 開幕から「コンディションが整っていない」ことからプレータイムが伸びていなかった高橋選手に対し、「体がしっかり動けばサンロッカーズのバスケットに必ず合うので、まずはしっかり体を作ろう」と話していたという伊佐HC。高橋選手は「試合前、体を動かしている時からいつもより調子が良いのが分かっていた。その状態で試合に入れた」と好調だった要因を分析した。この日は加入後初のヒーローインタビューに選ばれたが「1回はやりたいと思っていたので良かった」と喜びを表現した。

 試合はミスからの失点で先制を許したほか、スローインなどでミスをする場面も見られるが、宇都宮の攻撃を制限時間いっぱい守り切ったりミスを誘ったり好守も見せロースコアの展開となる。「宇都宮のディフェンスに外でボールをもらわされた」ことに加え、インサイドへのアタックを積極的に仕掛けるも「レフェリーにファウルをアピールするなど、弱いプレーばかり」(伊佐HC)でインサイドでの得点が伸び悩むが、高橋選手やベンドラメ礼生選手、広瀬健太選手の3Pで得点を重ね29-34で前半を折り返す。ビハインドが少なかった理由として伊佐HCは宇都宮の3Pの確率が12分の3と低迷したことも挙げた。

 「ディフェンスのプレッシャーは効いているので、残り20分もしっかりやろう。自分達の流れが来るので我慢してくっついていこう」(伊佐HC)と臨んだ後半。序盤約2分は両チームともに得点が入らない我慢の展開となるが、ベンドラメ選手の3Pなどで追いつくと、一進一退の攻防が続く。2点リードで迎えた最終Q、立ち上がりでベンドラメ選手がボールを奪うプレーを見せるなど3分近く宇都宮に加点を許さない堅守を見せると同時に、後半得点を伸ばしたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のインサイド、高橋選手、ベンドラメ選手の3Pで2桁のリードを奪うと最後まで流れを引き渡さなかった。ゲーム終盤には、「ディフェンスもオフェンスも明確で流れをつかんでいた」と、伊佐HCは高橋選手・渡辺選手・関野剛平選手の「同級生トリオ」を同時に起用した。高橋選手は「同級生で試合に出られることはあまりないのでうれしいし、あの場面で使ってくれるのはありがたい」と話した。

 各Q宇都宮の得点を10点台に抑えたが、伊佐HCは「我々は失点が多いが、今日は抑えられたかな」と一定の評価を示した。宇都宮の中心選手の1人、比江島慎選手に対しては広瀬選手・関野選手らをマッチアップさせ7得点に抑えたが、「スペース与えないことと、全体で抑えにいこうと話した。合格点ではないか」とも。

 両チームは24日も同所で戦う。

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