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渋谷センター街に「イケア」都心型店舗 初の7フロア、「ベジドッグ」専門ビストロも

井の頭通り沿いの外観

井の頭通り沿いの外観

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 スウェーデン発家具チェーン「イケア」の都心型店舗「IKEA渋谷」(渋谷区宇田川町)が11月30日、渋谷センター街にオープンする。

世界初展開となる「スウェーデン ビストロ」

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 同ブランドの都心型店舗2店舗目となる同店。同ブランドは郊外を中心に店舗を展開しているが、2月に初の法人・ビジネスオーナー向けのプランニングスペース「IKEA for Business」(道玄坂2)を渋谷に出店。6月には原宿駅前に初の都心型店を出店するなど、都市部への出店を進めている。

 ブランドのビジョン「より快適な毎日を、より多くの方々に」に基づき、より多くの人が集う場所を出店地のポイントに挙げつつ、「多様性が豊か」であること、文化やファッションなどの「るつぼ」であり、「エネルギッシュである」ことなどから渋谷への出店を決めた。原宿とも近いエリアではあるが、広さや商品がそれぞれ約2倍であることから、「郊外のイケアを縮小した『ミニイケア』を体験できるような空間作りを意識」することで、原宿と異なる体験の提供を図る。

 場所は昨年10月に閉店した「FOREVER21渋谷店」跡の高木ビル。バスケットボール通りと井の頭通りの2方に面する好立地となる。ブランド初となる1階~7階建てで、面積は約4800平方メートル。井の頭通り沿いのファサード(2階ウインドー)には、3人の女性イラストレーターが描いたイラストを装飾している。

 同店では約3100点を展示(うち約1800点は当日持ち帰り可能な商品)する。フロア構成は以下の通り。1階=ホームデコレーションほか、2階=カーテン・クッション、整理収納、照明・IKEA Home Smart(スマートホーム製品)、3階=クロゼット収納小物、バス&トイレ用品、寝具ほか、4階=クッキング用品&テーブル小物、ラグ、キッチンアクセサリー、5階=オフィス用品、ダイニング用品、リビングルーム用品、ウオールデコレーションアイテムほか、6階=ベッド、ワードロープ&収納、玄関アイテムほか、7階=レストラン(2021年春オープン予定)。レジは、1階と3階に有人レジ(各5カ所)とセルフレジ(各4台)、5階はセルフレジ(同)のみで用意する。

 1階には「スウェーデンビストロ」を世界初展開する。同店は、植物由来の素材で作るバンズと、ケールやニンジンなどから作るソーセージを使う「ベジドッグ」専門のビストロ。バンズとソーセージのみの「スモーランド」(80円)など、スウェーデンの都市名をメニュー名に付ける「ベジドッグ」は10種類(うち8種類は同店限定)を用意する。大豆やタマネギなどで作るケバブ、豆乳ヨーグルトにシラチャーソースを混ぜたソースをかける「ストックホルム」(360円)など6種類は全て植物由来の素材で作っている。

 同フロアには、オーツ麦やジャガイモ、タマネギなど植物由来の素材で作る「プラントボール」(699円、冷凍)や植物由来100%のカップラーメン(190円~)、マイルドマスタードソース(359円)などを扱う「スウェーデンフードマーケット」も併設。サステナブルな取り組みの一環として、無料給水スポットも用意している。

 原宿とは異なり、渋谷では都心で暮らす家族もターゲットに据え子ども向けの商品も扱う。3階では、ゴールデンレトリーバー(999円)やサメ(1,999円)などのソフトトイ(ぬいぐるみ)、絵描き用シリーズ「モーラ」のイーゼル(2,999円)、ままごと用シリーズ「ドゥクティグ」のピザ24点セット(999円)などの玩具を展開。6階には子ども用アームチェア(1万2,990円)、角を削った木製フレーム(9990円)やプラスチック製の収納ボックス(200円~)など子ども用の家具も展開する。

 店内には、「限られたスペース」で暮らす都市部の人たちの生活をイメージした8のルームセットを用意。竹を使った家具や小物、洗濯機で洗えるソファカバー、節水機能が付いた蛇口などサステナブルなアイテムを中心にそろえる部屋、ソファベッドを置いたりアートを飾ったり「自分の時間を大切にする」30歳前後の女性の一人暮らしをイメージした部屋などに加え、パソコンや食事などを置けるベッドトレイを使うなど、テレワークなどコロナ禍の生活をイメージした要素も採り入れている。

 同ブランドのショッピングバッグ「フラクタ」の素材で作った帽子「クルノヴァ」(299円)を同店限定で販売するほか、アパレルとグッズのコレクション「エフテルトレーダ」のパーカ(1,999円)やキーリング(199円)、リサイクルプラスチックを使ったコレクション「ムッセルブロマ」のクッションカバー(999円)、トートバッグ(799円)などを同店と原宿で先行販売する。

 同店では、レストランに加えビストロも展開しフードコンテンツも拡充したが「フードは『イケア体験』の中でも大きな役割」と話す同店のマーケットマネジャーのゼラ・バランさん。「(日本は)独自の商品開発などもしており、世界の中でもクリエーティブでパイオニア的な存在として一目置かれている市場」と続け、「私たちの新しい家に来てもらい、自分の家のように楽しんでいただきたい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~20時(12月31日は18時まで、1月1日は休み)。

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