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山種美術館が初のクラウドファンディング 新型コロナで来館客数減

11月15日まで「竹内栖鳳(せいほう)『班猫(はんびょう)』とアニマルパラダイス」が開催中の館内

11月15日まで「竹内栖鳳(せいほう)『班猫(はんびょう)』とアニマルパラダイス」が開催中の館内

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 日本画専門美術館・山種美術館(渋谷区広尾3、TEL 03-5777-8600)が現在、初のクラウドファンディングを行っている。

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 1966(昭和41)年、山種証券(現SMBC日興証券)の創業者・山崎種二が個人で集めたコレクションを元に日本橋兜町で開館し、2009(平成21)年10月に現在の場所に移転した同館。横山大観や奥村土牛、速水御舟などの作品約1800点を収蔵している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け4月~7月は臨時休館。再開後も来館者数は従来に比べると「はるかに少ない状況」にあると言う。入館料やミュージアムショップでの売り上げを主な収入源としている同館は「大幅な減収が続いている」中、初の試みとしてクラウドファンディングの実施を決めた。

 集まった資金は、作品の運搬や展示作業など展覧会の準備費、照明や空調の設備など施設整備の維持・管理などの運営費用として活用する。

 リターンには、提示することで期間中の入館料が100円引きとなる礼状などが付く「3,000円お気持ち応援コース」(3,000円)、希望の展覧会に1回入館できる招待券1枚などが付く「スタンダード応援コース」(1万円)、招待券3枚やオンラインギャラリートークへの招待、「開館50周年記念 山種美術館 近代日本画名品選100」などが付く「ご自宅で日本画満喫コース」(3万円)、招待券10枚や年間パスポート、学芸員の解説による貸し切り鑑賞会などが付く「学芸員の解説による貸切鑑賞会付きコース」(30万円)などを用意。

 実施サイトはREDYFOR。目標金額は500万円だったが開始6日で達成したことから、新たに1,000万円を目標に設定。10月23日23時30分現在454人から666万8,000円が集まっている。12月14日23時まで。

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