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広尾に複合施設「EAT PLAY WORKS」 飲食店17店、「新しいワークスタイル」提案

ラーメンやスペインバル、沖縄料理店などが出店する2階

ラーメンやスペインバル、沖縄料理店などが出店する2階

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 飲食店やコワーキングスペースを展開する複合施設「EAT PLAY WORKS」(渋谷区広尾5)が7月20日、広尾駅近くにオープンする。事業主は野村不動産(新宿区)。

「ブルーボトルコーヒー」が1階に出店する施設外観

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 「食べて」「遊んで」「仕事して」をコンセプトに、食・ウェルネス・ワークカルチャーに関するテナントやサービスを1階~6階にわたり展開。広尾に住む人や渋谷区内や港区から来街する人、ビジネスパーソンをターゲットに、食を基軸に「新しいワークライフスタイル」の提案を図る。飲食事業などを手掛けるソルト・コンソーシアム(港区)の新会社Salt Factoryが、全体のプロデュースやメンバーズラウンジ・オフィスフロアの経営・運営を手掛ける。

 1階・2階は17店舗が出店するレストランフロア「THE RESTAURANT」(626.76平方メートル、298席)で、全店キャッシュレスとなる。細長い建物であることから回遊性が生まれるように横町のように店舗が並び、奥に進むことで全体が見渡せるように少し入り組んだ内装に仕上げた。1階にはテラス席50席程度も用意する。30代など若手シェフが手掛ける店や、「これから伸びそうな」店などを中心にラインアップ。客単価は5,000円~6,000円程度。

 1階には8店舗が軒を連ねる。グリル料理を提供する「THE BURN」料理長の米澤文雄さんが提案するベジタリアン料理専門店「Salam(サラーム)」は、国産野菜を中心に使う7品のコース(5,000円)をメインに提供。米澤さんの「親友」が手掛けるブルックリンのメキシカンレストラン「OXOMOCO(オショモコ)」は日本初出店で、コースを中心としつつ、鶏肉をメキシコの唐辛子「チレ・ワヒージョ」とかんきつ系でマリネして焼き上げる「チキンブラザス」、バスマティライスをトマトペーストで炒める「レッドライス」などを盛るプレートなども用意する。

 通称「広尾散歩通り」沿いの路面にはオークランド発のコーヒー店「ブルーボトルコーヒー」が先行オープンしている。20日のグランドオープン以降はブランドとして世界で初めてコーヒーを使ったビール(750円)を先行発売するほか、限定メニューとしてアルコール入りカクテル(900円~)を提供する。

 2階には9店が出店。「焼鳥 佐田十郎 囲ム」は、焼き鳥「佐田十郎」をカジュアルに体感できる新業態。ランチ営業も行い、野菜をメインに使うチキンカレーなどを提供する。ミシュランで2つ星を獲得しているフレンチ「レフェルヴェソンス」の新業態「Bistro Nemot(ビストロ ネモ)」では、トウモロコシ「とうみぎ丸」の冷製スープ、店頭で発酵させるキャベツと自家製ソーセージの盛り合わせ、隠し味にみりんを使う牛ホホ肉の赤ワイン煮込みなどをラインアップ。

 東京初出店となる福岡・博多の豚骨ラーメン「豚そば 月や 東京」は、6時間以上たく透き通った清湯(チンタン)スープとラーメン用小麦「ラー麦」で作る麺の「豚そば」(800円)などを提供。カラオケスナック「スナックすいか/白井餃子(ギョーザ)」は、フードディレクター白井絵美さんが作る青唐辛子入りのギョーザ(800円)なども提供する。チャージ料は1時間2,000円(価格は全て税別)。9月~10月ごろには老舗中華料理店「華都飯店(シャトーハンテン)」の3代目がプロデュースするカジュアル中華「馬小房 Ma’s Kitchen(マーシャオファンマーズキッチン)」がオープンを予定する。

 3階・4階はメンバーズラウンジ・コワーキングスペース(393.24平方メートル、136席)、5階・6階は1人から賃貸可能なオフィス(253.84平方メートル、65席)を展開。内装はジャモアソシエイツが担当し、クラシカルな雰囲気がありつつ天井はむき出しにするなどしている。椅子やソファはエリアにより異なる物を配置した。3階には利用者が料理やカクテルなどを作れるバーカウンターも用意し、4階にはプールも用意するテラスを展開する。すでに利用者の募集を始めており、30代前後の問い合わせが多く5・6階のオフィスは8割程度が埋まっているという。

 3階~6階利用者は、レストランフロアの店舗からフードやドリンクをデリバリーできるサービスも用意する。利用料は、3階~4階が利用できるラウンジメンバー=6万5,000円(共益費5,000円)、3階・4階と5階・6階(3~8人用個室のいずれか)が利用できるルームメンバー=27万円~(同3万円~、初期費用1カ月、保証金2カ月)。メンバーは、ソルトグループが千葉で展開する会員制グランピング施設「東京クラシックキャンプ」なども利用できる。

 4階のラウンジでは、メンバー以外も参加できるウェルネスプログラムを展開。メディテーションやマインドフルネスの指導者ニーマル・ラージ・ギャワリさんによるプログラムや、サウンドセラピストHIKO KONAMIさんによるサウンドバス(音浴)プログラムを用意し、連日朝と夜に実施。メンバーは無料で参加できるほか、メンバー以外の参加希望者は有料となるが施設のホームページから申し込める。

 1・2階は11時~23時(店舗により異なる)。3階~6階は24時間。

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