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渋谷に「イケア」法人向け拠点 美容室や民泊イメージした空間も、中小企業向けに

さまざまな業態、働き方に合わせてコーディネートした空間で構成する店内

さまざまな業態、働き方に合わせてコーディネートした空間で構成する店内

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 スウェーデン発家具「イケア」の国内初となる法人向け拠点「IKEA for Business」(渋谷区道玄坂1)が2月20日、渋谷にオープンした。運営はイケア・ジャパン(千葉県船橋市)。

民泊向けの部屋を提案する空間

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 現在13万人ほどいるという法人向けメンバーシップ「IKEA for Business」(入会費・年会費無料)の特典の一つで、法人・自営業・個人事業主・官公庁などに向けオフィスや店舗などのワークスペースのインテリアプランニングサービス(事前予約制、9,900円)を提供する拠点となる。拠点内には予約無しの一般客も入れる。

 法人向け拠点はかねて海外でも展開していたが、現存する拠点としては世界で唯一となる。「働き方改革」が推進され、働き方が多様化している社会的背景も含め日本に出店。多くの人の利用を見込むと同時に、ターゲットであるスタートアップを含めた中小企業が多いエリアと判断し渋谷を選んだ。イケアは郊外を中心に店舗を構えているが「より身近に感じてもらいたい」と、4月にオープンする原宿店を含め都市部への出店を進めている。同拠点も同様の考えで場所を探したという。

 場所は複合施設「渋谷フクラス」裏手のオフィスビルの路面。総面積は455平方メートル。店内は、世田谷にオープンしたビストロをイメージした「レストラン・カフェ」(39平方メートル)、高さや座面の角度が調整できるオフィスチェアや移動式ワゴンなどを活用する「美容室」(17平方メートル)、折りたためるテーブルや重ねられるベッドなどで構成する「民泊」(14.2平方メートル)など、コンセプト別にコーディネートする8つの空間で構成。

 「work space」では、スウェーデンの企業では「フィーカ」と呼ばれる休憩を取る習慣が伝統としてあることから、休憩スペースを取り入れたオフィス空間を提案。多様な働き方の一つとしてテレワークを導入する企業が増えている中、「style box」エリアでは自宅内でのワークスペースのスタイリングを紹介している。

 店内に置いているアイテムは、アパレルや書籍など一部を除き同ブランドの商品となる。同所での商品販売はしない。エントランス正面にはひな壇のフリースペースを設置し、メンバー向けのセミナーや交流会なども行っていく予定。

 同社社長でチーフサステナビリティーオフィサーのヘレン・フォン・ライスさんは「私たちは職場にいる時間も長いので、職場も大事。その面で貢献できる」と話す。

 営業時間は10時~18時。

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