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サンロッカーズ渋谷、京都に連勝 オフェンスリバウンド22本と圧倒

オフェンスリバウンド7本などアグレッシブなプレーを見せた渡辺竜之佑選手(中央)

オフェンスリバウンド7本などアグレッシブなプレーを見せた渡辺竜之佑選手(中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月17日、京都ハンナリーズ(以下、京都)を81-75で下し2連勝した。会場は青山学院記念館(渋谷区渋谷4)、観客数は2345人。

ディフェンスで体を張った杉浦佑成選手

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 かねて「(リバウンドを)取れる選手がそろっている」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))と、オフェンス(OF)もディフェンス(DF)も全員でリバウンドを取りに行くスタイルで、リーグでも上位のリバウンド数を挙げているSR渋谷。中でもこの日はチームで22本(京都は4本)とオフェンスリバウンドが光った。ベンドラメ礼生選手は「CJ(チャールズ・ジャクソン選手)も、俺がリバウンドいるからアタックしてシュートまでいけと言ってくれている」ことから、ドライブ(ドリブルでリングに向かうプレー)からのレイアップが落ちても「リバウンドの取りやすい所に落とし、点数につながれば成功」と考える。

 外国籍選手に加え、伊佐HCが期待を込めているのが196センチの杉浦佑成選手、189センチの渡辺竜之佑選手。リバウンドを一つの強みと自負している渡辺選手は前日の反省から「もうちょっと取りにいかないといけない」と取り組み、チーム最多7本のオフェンスリバウンドを記録。自らも「こんなに取ったったんだ」と驚いた様子を見せた。仲間がシュートするタイミングなどを見て「ここに落ちるな」と予想すると共に、この日最終クオーター(Q)8分29秒でも見られたようにリングの裏からゴール下に飛び込むなどしているという。伊佐HCは「リバウンドの感性が長けている。毎試合リバウンドが助かっているポゼッションがかなりある」と評価する。

 この日京都は、中心メンバーの一人人ジュリアン・マブンガ選手が「痛みをこらえてでも出たい」とけがをおして出場。「(チームの)落ち着きがあった」(ベンドラメ選手)が、マッチアップした杉浦選手と渡辺選手が体を張った。「体や手の使い方もうまく難しかったが、つける自信はあった」渡辺選手はファウルを取られ納得のいかない表情を見せる場面もあったが、「どっちが粘ってDFができるかが大事」と終始プレッシャーを掛け続け、終盤で優位に立つ要因を作った。

 渡辺選手はSR渋谷に入団して初のヒーローインタビューに選ばれたが、「緊張して真っ白になった。しゃべる練習しないと」と苦笑する。最終Qには、コートの外までルーズボールに飛び込んだジャクソン選手を「全力で助けに行った」渡辺選手だったが、「CJの汗が(床に)むっちゃついていて」一緒に滑り込んでしまった。「その後もずっとツボに入っちゃって、集中しないと、と頑張った」と笑った。

 SR渋谷は次節今月24日と25日には昨シーズンのチャンピオンでもあるアルバルク東京(A東京と今季初対戦する。伊佐HCは「自分たちはチャレンジャー。まだ浅いがここまで積み上げてきたものが、今の時点でどれだけ歯が立つか、跳ね返されるか見極めてゲームを進めたい」と意欲を見せ、「(勝てるかは)まだ分からないが頑張ってくれると信じている」と選手たちに期待を込める。

 「勝つイメージはできている」というベンドラメ選手は「タフな試合になる。4Qの残り3分、うまく試合運びができた方が勝つと思うので、絞まりのある試合ができたら」と意欲を見せる。「勝つことしか考えていない」という田渡修人選手は「(A東京は)強いチームだし首位争いしているので、僕たちがどこまで戦えるか。しっかり勝ちきれるところを見せるのが僕たちの成長。僕の中で(シーズン序盤の)一番重要な試合」と位置付ける。

 この日はハーフタイムで、タレントで振付師のKABA.ちゃん率いるヒールダンスパフォーマンスチーム「THAT’S WHY!!」が登場。シュートモーションやドリブルのまねなど「バスケバージョン」のダンスを見せた。渋谷はダイバーシティーへの取り組みを積極的に行っていることなどから「切っても切れない」と渋谷を拠点に活動する。KABA.ちゃんは「ダイバーシティーな世界やボーダレスをテーマにしている。(LGBTの)当事者だけでなく、そこの枠を越えて、お互いが歩み寄って明るく楽しい世界になればという願いを込めている」と話した。

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