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金王八幡宮例大祭、今年もBEGINライブで幕開け 境内でノンストップ熱唱

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 金王八幡宮(渋谷区渋谷3)で9月12日、例大祭が始まり、渋谷とゆかりの深い石垣島出身の3人組バンド「BEGIN(ビギン)」の恒例となった奉納ライブが行われた。

金王八幡宮境内を埋め尽くした観客

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 沖縄・石垣出身のビギンは上京後、渋谷・円山町の老舗ロック喫茶「B.Y.G」などで下積み時代を送り、「渋谷は地元」と公言するほど渋谷との縁が深い。例大祭初日のフリーライブが恒例化しており、今年で6回目を迎える。

 昨年のライブは小雨に見舞われたが、今年は境内に爽やかな風が抜ける中、18時45分ごろにビギンの3人が神楽殿の舞台に上がった。1曲目は、昨年と同じく地元渋谷の小学生~高校生で構成される「渋谷区青少年吹奏楽団(渋吹)」のメンバーと一緒に、ビギンのオリジナル曲「ボトル二本とチョコレート」を演奏。境内を埋め尽くした観客の拍手に包まれる中、ボーカル・比嘉栄昇さんは「渋吹の腕前が昨年よりだいぶ上がって驚いた。来年は5曲くらい一緒にやりたい」とメンバーの成長をたたえた。

 その後、沖縄出身の三線、ギターによる女性2人のポップデュオ「いーどぅし」らのライブを挟み、19時15分ごろにビギンが再びステージに登場。「ドラえもん」「さんぽ(となりのトトロ)」など、境内にいる子どもたちにもなじみのあるアニメソングでスタートし、「オジー自慢のオリオンビール」とノリの良いアップテンポのオリジナル曲へ。前半最後は「島人ぬ宝」で締め、「イーヤーサーサー!」の掛け声が境内全体に鳴り響いた。

 「(長いので)倒れないように…」と注意を加えながら「ステップを踏み続けていると、何か違う世界が見えますよ」と言い、続けて約20分にわたる後半のノンストップライブへ。「上を向いて歩こう」(坂本九)、「お嫁においでよ」(加山雄三)など、比嘉さんが「好きだ」という昭和のヒット曲をメドレーで次々に歌い上げた。最後はビギンの代表曲「笑顔のまんま」で会場のテンションが上がる中、「(演奏を終わらせる合図は)この子にお願いしましょう!」と比嘉さん。沖縄伝統芸能・エイサーの衣装で会場からライブを見つめていた男の子を指さした。注目が集まる中、男の子は肩から提げていた太鼓を打ち、演奏を締めくくった。大きな拍手と笑いがこぼれるアットホームな雰囲気の中、約45分間にわたる奉納ライブが幕を閉じた

 ビギンのライブで始まった例大祭は15日まで続く。会期中は「大祭特別祈祷」(社殿)、「神楽ステージ」(神楽殿)、「子ども縁日と和文化体験」「フードコートコーナー」と境内と駐車場などを利用して、さまざまな奉納行事を行う。東インド古典舞踊や鹿児島おはら節、大道芸・パントマイムなどのパフォーマンスのほか、縁日では金魚すくいや綿菓子、かき氷、ヨーヨー釣りなど、フードコートでは屋台やビールスタンドなども出店を予定。最終日の15日には、各町会のみこしが街を練り歩き、14時ごろにSHIBUYA109付近で14基、青山地区は表参道の交差点付近で3基のみこし連合渡御が行われる。さらに19時ごろ、境内で福徳の舞を行い、お菓子をまく。

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