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サンロッカーズ渋谷、大阪に勝利 流れ変えた長谷川智也選手「仕事できた」

得意の3P3本を決めた長谷川智也選手(中央奥)

得意の3P3本を決めた長谷川智也選手(中央奥)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月8日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で大阪エヴェッサ(同、大阪)と戦った。観客数は1779人。

勝負所で3Pを決めたベンドラメ選手

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 ベンドラメ礼生選手が「ひどかった」と振り返った第1クオーター(Q)は、約2分半両チーム共に得点が入らない重い展開となった。「シュートセレクトも悪くミスも続いて悪循環になった」(ベンドラメ選手)とチームのシュート率は30%と落ち込み、点数も10点に留まった。そうした状況に「攻めるしかない」とコートに立った長谷川智也選手は、第2Q開始直後に得意の3ポイント(P)シュートを決めたほか、第1Qで3P3本を決めていた大阪のジョシュ・ハレルソン選手を「ケアしていた」こともあり、甘く入ったパスを見逃さずスチール(ボールを奪うプレー)しチャンスを生み出した。第3Qに入っても、ドライブ(ドリブルでゴールに攻め込むプレー)でファウルを誘ったり、3Pを決めたりと攻める姿勢を見せ続けた。

 39対37で迎えた最終Q。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「ボールをプッシュしていこう」「リングにアタックしよう」と声を掛け選手たちを送り出した。その声に応えるかのように、「テンポを上げていくのは自分や(伊藤)駿(選手)の役割」(山内盛久選手)と、ガード陣を中心にディフェンスリバウンドから速攻を仕掛け、ロバート・サクレ選手のバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を生み、長谷川選手とケリー選手が3Pを連続で決めるなど流れにのり、ディフェンス面ではゾーンディフェンスを敷き約2分大阪に得点を許さなかった。伊佐HCも「大阪のオフェンスが止まった印象があった。チェンジングとしては成功したのでは」と振り返る。7点リードで迎えた残り1分21秒には、24秒をしっかり使いベンドラメ選手が3Pを沈め試合を決めた。最終結果は62対50。

 この日ヒーローに選ばれた長谷川選手は「ムーさん(=伊佐HC)からも『攻めてくれ』と言われていたので、期待に応えられたかは分からないが流れを変えることはできた。ようやく仕事ができたかな」と安どの表情を浮かべた。

 勝負所で3Pを決めたベンドラメ選手。それまで5本の3Pを外していたが、「打ち続けることが大事。リバウンドを信じて打った」と最後のシュートを振り返った。「その前に(シュートを)打つタイミングがあったが、そこを我慢して(外に)広がって時間使ってシュート打てたのは次につながるいい判断だった」と手応えも。一方で、この日は4得点と不調だった。「言い訳になる」と前置きしつつ、前日から体調を崩し、この日も熱があることを明かした。加えて右足の太ももを負傷している。「プロとして体調管理をしっかりしないと」と自責する。

 伊佐HCの会見中に「早く終われー。まちかんてぃーしとんぞ(待ちかねているぞ)」と「邪魔」しにきた山内選手。伊佐HCは「HCが喋っているのに」と困った顔を浮かべつつ「今は方言を言わない」と訛りのある話し方で答え仲の良さを伺わせた。その山内選手はNBAカイリー・アービング選手のモデル「カイリ―LOW」を、チームカラーの黄色にカスタマイズしたシューズをお披露目。「みんな面白くないバッシュを履いているので、個性的なバッシュをもっと履いていきたい。バスケを知らない人にも見るきっかけになれば」と笑顔を浮かべた。

 昨シーズンSR渋谷でプレーしていたハレルソン選手は、古巣との戦いに「懐かしかったし、気持ちよくゲームできた」と振り返りつつ、「クロスゲームになり最後の一歩で負けてしまった。明日は最初から全力を出して大阪が勝つことを望むよ」とリベンジに燃える。

 この日ハーフタイムでは、TSUTAYA SHIBUYA(宇田川町)がプロデュースする渋谷の文化を発信する企画が初開催された。第1弾となった今回は、バスケと親和性も高いHIP HOPに焦点を当て、ラップ・ショーケースを展開。渋谷生まれのラッパーkZm(YENTOWN)さんと大阪出身のSHINGO☆西成さんがパフォーマンスを披露した。

 両チームは9日も同所で戦う。

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