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渋谷スクランブルスクエア東棟、来年秋開業へ 最上階展望施設名称も発表

渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)SHIBUYA SKY 俯瞰(ふかん)イメージ(画像提供=渋谷駅街区共同ビル事業者)

渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)SHIBUYA SKY 俯瞰(ふかん)イメージ(画像提供=渋谷駅街区共同ビル事業者)

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 渋谷駅街区で建設が進む地上47階建ての高層複合施設「渋谷スクランブルスクエア東棟」の概要が11月15日、発表され、最上部に設ける展望施設名称が「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」になることなどが明らかになった。

建設が進む「渋谷スクランブルスクエア東棟」

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 「渋谷スクランブルスクエア」は渋谷駅の真上に3棟を建設する大規模プロジェクトで、東急電鉄、JR東日本、東京メトロによる共同事業。今回概要を発表した「東棟」は第1期として来年秋の開業を予定する。第2期計画として建設される「中央棟」(地上10階・地下2階)、「西棟」(地上13階・地下5階)の完成は2027年度を予定している。

 渋谷エリア最高となる高さ約230メートルの東棟は旧東横線渋谷駅跡に位置し、施設は地上47階・地下7階。デザインアーキテクトは隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所などが監修する。

 超高層ビルの屋上を全面活用したものでは日本最大規模となる展望施設「渋谷スカイ」は、46階から屋上階の2層(約2500平方メートル)にわたり屋外展望施設を整備。屋内施設(14階・45階・46階、約3000平方メートル)も設け、渋谷駅前のスクランブル交差点をはじめ、360度のパノラマビューで富士山や東京スカイツリーなども一望。デジタルテクノロジーを採用し、「来場者の感覚を刺激する」体験型演出も取り入れ、渋谷の新名所を目指す。

 高層部(17階~45階)はオフィスフロアで、8社~9社が入居を予定。すでにサイバーエージェント、ミクシィ、レバレジーズの3社の入居が決まっている。

 15階には産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」を開く。「スクランブル ソサエティー」をコミュニティーコンセプトに据え、200人を収容するイベントスペースやサロン、タウンスペースを備える。東京大学・慶応義塾大学・早稲田大学など都内5大学と東急電鉄など産学連携で情報モビリティーなどの分野で社会課題の解決や新たな発想・ビジネスモデルの創出なども目指す。「QWS」は「Question with Sensibility(問いの感性)」の略称。

 12月2日には渋谷ヒカリエで小池百合子東京都知事や長谷部健渋谷区長らが登壇するシンポジウムも開催(事前予約制・先着順、一部有料)。情報発信面では、第2期で建設する2棟にも情報・先端技術発信施設と国際交流施設(中央棟)、観光支援施設(西棟)を開設する予定。

 地下2階~地上14階の商業施設には、フードやファッション、雑貨などの店舗や、カフェ・レストランなどが集積。「遊び場」と生きる・万歳などを意味する「VIVA」を掛けた「ASOVIVA(アソビバ)」をコンセプトに、「シブヤな人々」をターゲットに「世界最旬の発信」を掲げる。16層のフロアを3ゾーン「デーリー5(日常性+発見性)」「ストーリー6(物語性+回遊性)」「デスティネーション5(目的性+滞在性)」に分け売り場を編集。トレンド発信や自由で新しい発想、時代を超えて愛される価値などをMDテーマに掲げる。ポップアップやイベントスペースも複数区画で展開する。

 駅周辺の再開発事業では、エスカレーターやエレベーターで駅構内の動線を縦につなぐ「アーバン・コア」や、2階レベルでつながる歩行者デッキも整備し、すり鉢状で坂の多い地形や駅構内での移動の不便さを解消。街全体の回遊性を高める。

 併せて、渋谷駅西口・東急プラザ跡に2019年秋に完成を予定する渋谷駅西口エリアの商業施設の名称が「渋谷フクラス」に決まったことも明らかになった。

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