渋谷区、新「渋谷公会堂」の管理者・ネーミングライツ募集 来年完工へ

公園通り側からの新しい「渋谷公会堂」外観イメージ

公園通り側からの新しい「渋谷公会堂」外観イメージ

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 渋谷区は4月16日、現在建て替え中の「渋谷公会堂」(渋谷区宇田川町)の指定管理者とネーミングライツパートナーの募集を始めた。

新しい「渋谷公会堂」北側の外観イメージ

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 1964(昭和39)年に東京オリンピックの重量挙げ会場として竣工し、翌年2月に渋谷公会堂(通称=渋公)として運営を始めた同館。2011年の東日本大震災を機に区が行った庁舎の耐震診断調査で、震災時の活動拠点としての基準値より低い結果が出たことから、隣接する総合庁舎と共に建て替えが決まり、2015年10月4日に閉館した。

 公園通りに面する新しい渋谷公会堂は、地下2階~地上4階の6フロアから成り、延べ床面積は約9713平方メートル。1階はピロティやエントランスロビーで、2階が舞台(ホール)で1956席(1階=1180席、2階=424席、3階=352席)を予定。2019年5月完工予定。

 応募には、利用者への平等・公平性、利用料金、高齢者や障がい者、外国人などへの配慮、ICT(情報通信技術)の活用など新たな利用者サービス、渋谷区の文化発信に寄与する自主事業、開館記念イベント(費用は区負担1,500万円)などの提案も求める。収入は利用料金や自動販売機などの売り上げとなり、区からの業務委託金は発生しない。

 対象は法人その他の団体で、企業等の連合体など複数の団体により構成されたグループも可能だが、単独で応募した団体はグループによる応募の構成員になることはできない。指定期間は2019年2月1日~2029年3月31日。

 区は併せて、ネーミングライツプロモーションパートナー(以下、ネーミングライツ)の提案も募集。同館では2006年に初めてネーミングライツを導入し、2011年9月まで「渋谷C.C.Lemonホール」として運営された。

 施設名称は企業名を基本にできるが、「渋谷」または「渋公」を入れることが必須(漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット問わず)となる。付与期間は2019年6月1日~2029年3月31日。契約金は年額1億2,000万円以上で、応募時に具体的な金額を提示する必要がある。

 指定管理者の団体がネーミングライツを利用できるほか、その団体が別の団体をネーミングライツとして提案することもできるが、運営・監理との一体的な事業効果を求めるため、ネーミングライツのみの応募はできない。リセール業務を行う広告代理店も除く。

 応募書類の受付期間は6月6日~8日15時。施設指定管理者選定委員会による書類審査後、ヒアリング・プレゼンテーションを行い、候補者を選定。2019年1月下旬に指定管理者と協定を締結する。ネーミングライツ候補者の選定は別途行う予定。

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