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山種美術館で「桜 さくら SAKURA」展 6年ぶり開催

桜を題材にした作品が並ぶ館内

桜を題材にした作品が並ぶ館内

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 山種美術館(渋谷区広尾3、TEL 03-5777-8600)で現在、企画展「桜 さくら SAKURA2018-美術館でお花見!-」が開催されている。

「夜桜」を描いた作品が並ぶ一角

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 桜が描かれた作品をそろえる同展。2012年以来6年ぶりの開催となる今回は約60点の作品を紹介する。

 第1章「名所の桜」では、京都・醍醐寺(だいごじ)の枝垂(しだ)れ桜を描いた奥村土牛の代表作の一つ「醍醐」(1972年)、奈良・大野寺の桜と弥勒磨崖仏(まがいぶつ)を描いた小林古径の「弥勒」(1933年)、福島県三春町の滝桜の写生を元に描いた作品で金箔(きんぱく)を粉にした金砂子(きんすなご)で太陽の光を表現した橋本明治の「朝陽桜」(1970年)などを展示。頭に荷物を載せて売り歩く京都の大原女(おはらめ)を描いた土田麦僊の「大原女」(1915年)のみ、来館客の撮影を許可している。

 人と桜の関わりに焦点を当てる「花を愛(め)でる」では、作品の右下に描かれた動物を振り返るように女性を描いている菱田春草の「桜下(おうか)美人図」(1894年)、鮮やかな色使いや金や銀の砂子、金箔を細く切った切箔などを使いみやびな雰囲気に仕上げた松岡映丘(えいきゅう)の「春光春衣(しゅんい)」(1917年)などが並ぶ。

 第3章「桜を描く」で展開する「夜桜」コーナーには、薄紅色の朝鮮紙に墨をのせて夜を表現した中に散る桜を描いた速水御舟の「あけぼの・春の宵のうち『春の宵』」(1934年)、京都・円山公園の枝垂れ桜を描いた加山又造の「夜桜」(1986年)などが並ぶ。

 期間中、カフェ「Cafe椿」では大観の作品をイメージしたオリジナル和菓子を提供するほか、ミュージアムショップでは、リバーシブルマルチクロスなどのオリジナルグッズや図録(各1,080円)を販売する。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(4月30日、5月1日は開館)。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=800円、中学生以下無料ほか。5月6日まで。

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