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恵比寿で「Bリーグ」オールスター戦ライブビューイング 音や振動などで「臨場感」演出

光や音の演出を取り入れたパブリックビューイング会場

光や音の演出を取り入れたパブリックビューイング会場

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 恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)内「ザ・ガーデンホール」で1月14日、同日熊本で開催された「Bリーグ オールスターゲーム」のライブビューイングが行われた。

プレーに合わせてエフェクト効果をかけた映像

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 リーグ初の試みとなった今回の取り組み。「スポーツビジネスに変革を与えたい」と考えている同リーグが今回注目したのは、皆でモニターを見るスタイルから「何も変わっていない」パブリックビューイング。野球やサッカーを例に見ても、日本は応援団があり「皆と見たい・盛り上がりたい欲求がある」と捉えている。加えて、試合会場・放送に次ぐ「第3の収益源」の1つとしても検討していきたい考えで、今回は1人4,500円~1万8,000円の価格帯でチケットを用意。発売開始から3時間で完売したといい、510人が来場した。

 「次世代型」をうたった今回のパブリックビューイングでは、BリーグとICTサービスの領域でパートナーを結んでいる富士通(港区)の技術を活用し、試合が行われた熊本県立総合体育館との連携を図った。試合会場には52本のマイクを設置。コートサイドや天井などに取り付けた20本のマイクで集音した観客の声援を、恵比寿の会場では20台のスピーカーで流したほか、試合会場の床下に取り付けた32本のマイクではドリブルや足音などを集音し、恵比寿の会場では床に設置した8個のマイクで流すなど、臨場感を演出。両サイドには選手が近づいてきたり遠ざかっていったりする感覚を振動アクチュエーター(駆動装置)で表現するゾーンも用意した。

 恵比寿の会場では550インチのビション1面で、4K映像による試合を上映。同社独自のアルゴリズムで、リアルタイムに映像を伝送し(遅延は0.3秒~2秒)、3ポイントシュートやダンクなどのプレーや選手紹介などをエフェクトで演出するなどした。

 恵比寿の会場には、地元・渋谷区をホームタウンとするサンロッカーズ渋谷のベンドラメ礼生選手と山内盛久選手が練習終わりで駆け付けたほか、チア「サンロッカーガールズ」やマスコット「サンディー」がダンスパフォーマンスなどを披露。ターンテーブルユニットKIREEK、ブレイクビーツユニットhifanaもDJプレーで場内を盛り上げた。

 集まったファンたちと一緒に観戦したベンドラメ選手と山内選手は、「最高だった。いつもと違った雰囲気でバスケットを楽しむのは良い試み」(ベンドラメ選手)、「盛り上がる音楽も流れていたし臨場感もあるしすごい空間で、純粋にバスケを楽しめた」(山内選手)と振り返った。ホームタウンの渋谷区での開催に、ベンドラメ選手は「発信力のある街でできたことで、盛り上がりを伝えることができたのでは。(地元のチームとして)自分たちのチームも盛り上げていけなくては」と意欲を見せ、山内選手は「今回は屋内だったが、(渋谷駅前)スクランブル交差点のビジョンででかでかと映しながらできたら」とも。

 Bリーグ常任理事で事務局長の芦原一正さんは「旧来型のパブリックビューイングを突き抜けて、新しい観戦スタイルを提案していきたい。我々のチャレンジは伝えることができたのでは」と振り返る。歓声とプレー音や演出の強弱などのバランス、スクリーンの数など検証課題も上げつつ、今後の開催も検討していくという。

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