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SHIBUYA109、109MEN'S販売員接客コンテスト 優勝は「ムルーア」関本香里さん

優勝した「MURUA」の関本香里さん(右)

優勝した「MURUA」の関本香里さん(右)

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 SHIBUYA109エンタテイメント(渋谷区道玄坂2)は6月21日、SHIBUYA109(同、以下109)と109MEN'S(神南1、以下メンズ)で働くショップスタッフの接客ロールプレーイング大会を開いた。

決勝戦に挑んだショップスタッフ26人

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 有志のショップスタッフ、バックスタッフ、運営事務所スタッフが2015年6月に発足した「109CS向上委員会」が発案した同大会。ショップスタッフの接客力と働くモチベーションの向上を図り、昨年から開催し今回で3回目を迎えた。

 参加者は両館に出店する全テナントのスタッフを対象に自薦・他薦など問わず募集。今回は109の31ブランドから54人、メンズの13ブランドから15人が参加し、事前に行われた予選大会を勝ち抜いた26人(109=22人、メンズ=4人)が決勝に進んだ。

 当日は、実際の店舗をイメージしたステージでブランドの商品を使い、役者が演じる実際の来店客層と近い客に6分間接客。審査員は、入店しやすい雰囲気・たたずまいかを見る「第ゼロ印象」、提案力、その人から購入したいかなど6項目(各5点満点)を審査。各審査員が採点した点数の最低点と最高点を除いた点数の合算で順位を決めた。

 審査員は、同施設の新人販売員講習で講師を務める俳優で演出家の涼晴(りょうせい)さんを審査委員長に、ファッションやネイルなどが学べるBLEA学園グループのファッション講師でスタイリストの井戸川弓子さん、前回大会上位3人など9人が担当した。競技者は、バーベキューや海、大人数なのかデートなのかなどシチュエーションに合わせて商品やコーディネートを提案した。

 優勝したのは「型にとらわれない自分らしさが出ていた点」が評価された、マークスタイラー(広尾5)が展開する「MURUA(ムルーア)」の関本香里(かおり)さん(23、109での勤務歴は約1年半)。2位はバロックジャパンリミテッド(目黒区)が展開する「Avan Lily(アヴァンリリィ)」の鎌田亜里紗さん(23、同約3年半)、3位はリズリサ(港区南青山6)が展開する「LIZ LISA」の足立弥生さん(28、同約1年2カ月)が続いた。3人とも初参加で緊張から「何をしゃべったか覚えていない」と口をそろえる。

 普段から「フリートークを交えながら心に残る接客を意識している」という関本さんは「練習時に言おうと決めたことは伝えられた」と振り返り、「似たような服、安い服もたくさん出てきている中、物ではなく人で購入してもらえるような販売員になりたい」と展望。

 鎌田さんは「笑顔と元気キャラは発揮できた。109は地方から来る方も多いので常におしゃれでかわいいと思ってもらえる、発信源のような存在になれたら」と意欲を見せ、足立さんは「お客さんのニーズチェックが弱かったが、落ち着いた接客はできた。接客力を上げてブランドを広めていきたい」とも。

 メンズから参加した「THE SUIT COMPANY」の吉永准太さん(25)は優秀賞に入賞。準優勝に選ばれた第1回に続く2回目の挑戦だったが、「最初の声掛けからつまずいてしまった」と悔しさをにじませた。「スーツは普段着とは違い勝負服のようなもの。自信を持ってそれぞれのステージに立ってもらいたいと考えている」ほか、近年は若年層の取り込みに注力しているため「スーツを面白いと思ってもらい、好きになってもらえるよう分かりやすい説明も意識している」という。「1位をとって信頼につなげたい」とリベンジを誓う。

 同大会は年に1回のペースで開催していく予定。

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