渋谷にヒップホップ専門ネットラジオ「レップ」スタジオ Zeebraさんら開局へ

DJブースも設置するスタジオ内

DJブースも設置するスタジオ内

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 渋谷・道玄坂に4月1日、同日開局するHIPHOP専門インターネットラジオ「WREP(レップ)」のスタジオ(渋谷区道玄坂2)がオープンする。運営はグローバル・ハーツ(同)。

Zeebraさんをはじめパーソナリティーを務めるアーティストたち

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 ダンスミュージックに関連する事業を展開する同社が、ヒップホップ・アーティストのZeebraさんとパートナーシップを結び展開する同局。「ヒップホップ専門のラジオ局を開局したい」との思いを抱いていたZeebraさんは2010年1月1日に、ユーストリームで仮想ラジオ局「WZBR」を配信。4年間にわたって年末年始に放送をしていた。

 「フリースタイルラップバトル」を中心とした昨今のヒップホップブームに「勝負に出るなら今」(Zeebraさん)と開局に踏み切った。「5~6年前から話を聞いていた」という同社社長の村田大造さんも「ラジオは音楽を聴かせるメディアとして力があるのでは」と協力。加えて、アプリで聞けるようになるなどネットの整備、IT技術の進化も後押しになったという。

 番組名は、NYのラジオ局「WBLS」やアーバン(ブラック)ミュージックを中心としたFMラジオ局「WQHT(HOT97)」などが「W」を頭文字にしていることと、ヒップホップ文化で使われる言葉「レペゼン(represent)」を組み合わせて命名した。

 スタジオの場所は、同社が運営するダンススタジオ「studio mission」の一角で、ラジオスタジオ内にはDJブースも設置する。スタジオはガラス張りにすることで、来場者が収録の模様を見られるようにした。最大約50人収容可能だという。

 パーソナリティーは、Zeebraさんをはじめ、AIさん、AK-69さん、Kダブシャインさん、SKY-HI(AAA日高光啓)さん、須藤凜々花(NMB48)さん、高木完さん、D.Oさん、米Tony Touchさんなど、アーティストやDJ25人以上が担当する。

 番組は1週間で約35本を放送。帯番組は、Zeebraさんがパーソナリティーを務め、ニュースや時事問題も絡めた話題と「幅広い」選曲で送る「LUNCHTIME BREAKS」(月曜~金曜12時~13時)、リスナー同士の電話MCバトルなど学生や若年層に向けた学園設定のバラエティーでラッパーUZIさんが「校長(パーソナリティ)」を務める「渋谷WREP学園」(同17時~19時)、日替わりナビゲーターによる「RADIO EXTREME」(同21時~22時)の3本。

 レギュラー番組は、MCバトル大会の総合番組や関西や東海など各エリア出身のラッパーらが地元の情報を発信する番組、DJらがパフォーマンスする番組に加えて、歌手JASMINEさんがファッション・ビューティー系グッズも紹介する番組やダンサーKEITAさんとUNOさんがダンスカルチャーを紹介する番組、レゲエユニットMighty Crownによるレゲエ専門番組など、幅広い解釈でヒップホップを届けていくという。深夜・早朝の時間帯は、邦楽6割・洋楽4割の選曲で楽曲を繰り返し流すことで、アーティストの新作発表の場、ヒット曲の創出を図る。ローテーション楽曲は隔週で更新していく。

 Zeebraさんは「10年、20年と構想してきたラジオ局の開局にドキドキが止まらない」と興奮を抑えきれない様子。村田さんは、ダンスミュージックの中でも「言葉でメッセージを届けるヒップホップがラジオというメディアに合っているのでは」と期待を込める。将来的に、テクノやハウス、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)などのラジオ局開設の可能性もあるという。

 初日の1日(15時~21時)には開局特番「WREP SPECIAL」を生放送。Zeebraさんが総合司会を務め、各番組のパーソナリティーたちが登場する予定。5月6日には、クラブ「SOUND MUSEUM VISION」(道玄坂2)で、番組パーソナリティーたちが出演するイベントも予定する。

 24時間放送(初日は15時~)。専用のアプリ(iSO、Android)とパソコンで聴くことができる。同社は9月には同局と連動したヒップホップ専門のクラブなどもオープンする予定。

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