渋谷ヒカリエで「雨に唄えば」再上演へ 主演アダム・クーパーさん来日会見

日本を「第2のふるさと」と話すアダム・クーパーさん

日本を「第2のふるさと」と話すアダム・クーパーさん

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)内の劇場「東急シアターオーブ」で今春上演されるミュージカル「SINGIN’ IN THE RAIN~雨に唄(うた)えば~」に主演する英ダンサーのアダム・クーパーさんが1月24日、製作発表会を開いた。

大量の水が降る中で歌い踊るシーンで知られる

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 1952年公開の同名ミュージカル映画を舞台化した同作。ハリウッド映画がサイレント(無声)からトーキー(発声)へと変わる時代を舞台に、ブロードウェーを目指す作家と俳優のサクセス・ストーリーと映画製作の舞台裏をコメディータッチで描いている。中でも主人公の俳優ドンが雨の中で歌い踊るシーンで知られる。

 クーパーさんが主演する舞台は2012年にロンドン・ウエストエンドで初演し、その後世界ツアーを敢行。2014年に同劇場で上演した際には、クーパーさんが世界ツアーでは唯一特別出演。約5万人が来場し、同劇場で上演した海外の来日ミュージカルで最高動員数を記録したという。

 発表会見にはクーパーさんの「大ファン」を公言する女優・天海祐希さんも出席。クーパーさんの魅力を「指先からレーザービームが出る」と表現し、「スリムで背も高いが、舞台ではもっと大きく見える。力強いけれど洗練されていて、最強。とにかく、とにかく踊りを生で見てほしい」と熱弁をふるった。

 ジーン・ケリーが主演した映画版が有名なことから「最初(オファーをもらった時)は断ろうと思った」というクーパーさんだったが、今では「何度でも演じたい特別な作品」になっている。その理由として「バレエやタップ、ジャズなど得意とするダンスを見せられるし、ロマンスやコメディーなどさまざまな要素があり、パフォーマーとして堪能できる」と話した。

 雨の中踊るシーンには、12トンの水を降らせるといい、「全部(僕の)頭に降ってくる。滑るので気を付けなくてはいけない」と言い、演じる上で心掛けていることは「ダンスの喜びを体現すること」とも。天海さんから体力維持の秘訣(ひけつ)を聞かれると、「ランニングをしたり子どもを持ち上げたりしてトレーニングしている」と答えた。

 天海さんは同作を「見ていてわくわくする、最高にハッピーになれる作品」と話す。前回上演時に、来場客が立ち上がり一緒に歌を口ずさむ姿を見て「少し嫉妬した。私も女舞台をしたいと思った」と振り返った。「天海が素晴らしいと言う意味が分からない方は、だまされたと思って劇場に足を運んでいただきたい。損はさせません、アダム・クーパーさんが」と呼び掛けた。

 17歳の時に初来日して以降、たびたび来日しているクーパーさんにとって「日本は第2のふるさと」だという。「また会えてうれしい。日本のファンは世界で一番だと思っている。皆さんにハッピーになってもらえれば」と言い、「(日本には)何度でも、いろいろなショー・かたちでまた来たい」と再来日に期待を込めた。

 上演期間は4月3日~30日(28回公演予定)。上演時間は約2時間40分(途中休憩有り)。鑑賞料は、S席=1万3,000円、A席=1万1,000円、B席=9,000円ほか。

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