ヒカリエでBAPA卒業制作ライブ 虹コンとのコラボで「未来のライブ」演出

BAPAと虹コンがコラボした卒業制作ライブ

BAPAと虹コンがコラボした卒業制作ライブ

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 デザインとプログラミングを学ぶ次世代クリエーター育成スクール「Both Art and Programming Academy(BAPA)」の2期生の卒業制作ライブ「2020年の渋谷系 次代のライブエンターテインメント」が7月20日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階ヒカリエホールで開かれた。

BAPA校長・伊藤さん、朴さんと卒業制作に挑む学生たち

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 広告やデジタルコンテンツなどの制作を手掛ける「バスキュール」(港区)と「PARTY」(渋谷区)が運営する同スクールは、「アート(デザイン)&コード(プログラム)」のスキルを兼ね備えたクリエーターの育成を目指すもの。昨年開校し、第2期となる今期は広告代理店やメディア業界などで働く若手社会人や学生など42人が入試を経て合格。3月から7月まで広告業界などで活躍するクリエ―ターが講師とし、全13回にわたって実践的なカリキュラムで授業が行われてきた。

 4カ月間にわたる授業の集大成とし、第2期生卒業制作の発表として行われた同ライブ。今年の卒業制作のテーマは「2020年の渋谷系 次世代エンターテインメント」。課題はpixivから生まれた女性アイドルユニット「虹のコンキスタドール(以下、「虹コン」と省略)」のライブの中で、学生たちが制作するデジタルとアートを融合させた作品や演出を取り入れ、未来の渋谷を先取りする「新しいライブ体験」を実現する。A~Iの全9チームに分かれた学生たちはオールスタンディング300人の観客を前に、虹コンのライブパフォーマンスをインタラクティブな手法で演出し、最優秀作品の座を競い合った。

 司会進行役は、お笑い芸人のペナルティヒデさんとクリエーティブプロデューサーの西村真里子さんが務めた。優秀作品の決定方法は、観客がスマートフォンから専用ページにアクセスし、実際にライブ体験をして最も良い演出を行ったと思うチームに投票。最も会場を沸かせ、見事1位に選ばれたのはチームHの「Sync Ring-シンクロしまくリング」(115票)。観客は指先にセンサーが組み込まれたリングをはめ、虹コンの楽曲「ぴくしぶおんど」に合わせて、ステージ奥の大型スクリーンに表示される「手を振る」「手をたたく」などの指示に従っていく。スクリーンには、観客全体が同じリズムに合わせて動くことでシンクロ度が都度表示され、「太鼓の達人」のようなゲーム性の高い演出が高い支持を集めた。

 2位はチームIの「コトバズーカ」(62票)。会場中央に設置された装置「コトバズーカ」に向かってメッセージを叫ぶと、その言葉がすぐにスクリーンに浮かび上がる仕掛け。虹コンのライブ中に観客が一人ずつ交代でコトバズーカから「俺のお姫さまあああああああ」「超絶カワイイ」というメッセージを送るなど、ファンとアイドルのコミュニケーションが通う演出が光った。

 3位はチームBの「EXCITOSS!」(42票)。来場者を左半分の「モモ組」と右半分の「ソラ組」に分けて、スクリーンに表示された自分の組のかごに向かって玉入れをするジェスチャーを行う。手を振る動きをセンサーがキャッチし、ライブを楽しみながらチーム対抗の玉入れ大会が楽しめるという趣向。単純な動きながらライブの高揚感と共に思いきり体を動かす行為が観客の心をつかんだ。

 そのほか、スマホから送ったメッセージがスクリーン上に反映されるチームC「CHEER PEOPLE」、好きな虹コンのメンバーの色を選び、スマホを振るとスクリーンに星が反映されるチームF「煌(きら)めけ!虹のコンキスタドール」など、スマホを用いた演出をするチームが目立った。

 司会を務めたヒデさんは「とても楽しかった。新しいステージの瞬間や可能性に立ち会えた感じがする。今後、実際にライブで(今日発表された演出が)使ってもらえたらうれしい」と締めくくった。

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