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代々木上原駅前に複合施設「NODE UEHARA」 小田急電鉄、沿線プロジェクト1号案件

一軒の家ようなデザインに仕上げたファサード

一軒の家ようなデザインに仕上げたファサード

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 代々木上原駅前に4月27日、複合施設「NODE UEHARA(ノード ウエハラ)」(渋谷区西原3、TEL 03-3466-0497)がオープンした。事業主は小田急電鉄(新宿区)、運営・管理はUDS(代々木1)。

カフェスペースとグローサリースペースを併設する1階

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 2年前から小田急電鉄が進めている沿線のライフスタイル提案型プロジェクト1号案件となる同施設。今年2月に同社の子会社になったUDSが企画・プロデュースなどを手掛けた。「NODE」は英語で「結び目」「中心点」なとの意味。「食とつながりのある暮らし」をコンセプトに、食を通じて地域性やつながりを大切にした暮らし方の提案を目指す。ターゲットは20代後半~40代の働いている女性や年配の地域住民。

 同施設はコインパーキング跡に新築。敷地面積は308.34平方メートルで、建築面積は179.71平方メートル。延べ床面積は地下1階~地上4階の5フロア計812.84平方メートル。「コンパクトな」施設であることから、建物は一軒の家のようなデザインに仕上げ、代々木エリアは代々木公園など「緑のイメージ」があることから地階や1階の庭など、随所に緑を取り入れた。外構・植栽計画は農園「SOLSO」などを手掛ける齊藤太一さんが担当した。

 飲食店のメニューはフードディレクター船越雅代さんがディレクション。「Train To Table」をコンセプトに、小田急沿線で生産される肉や野菜、相模湾近郊の魚介類などを使うことで生産者や作り手を紹介する「ローカル食」を提案する。

 地下1階は、小田急線利用者や目的客をコアターゲットにしたグリルレストラン「Grill&Dining」。面積は176.23平方メートル。席数は40席。厨房(ちゅうぼう)に面したカウンター席は調理する様子が見える「シェフズテーブル」になっている。素材そのものの味を「シンプルに楽しんでほしい」という思いからグリル料理を選んだ。メニューは、「箱根西麓牛とパプリカのファヒータ(鉄板焼き)」(4,536円)、「真ダコの炭火焼き トマトと黒コショウのサルサ」(2,484円)など。休日限定のランチでは、サラダ2品・メーン1品・デザートなどが付く「Today's Grill&Tortilla Plate Set」(3,024円~3,456円)などを提供する。夜の客単価は6,000円~6,500円を見込む。

 1階はカフェ「Cafe,Bar&Deli」(46席)とグローサリーショップ「Grocery&Gifts」で構成。面積は143.49平方メートルで、ファサードがガラス張りの「オープンでカジュアル」なスペース。カフェでは朝(8時~11時30分)にはブリトー(702円)やパンケーキロール(756円)などのテークアウトをそろえ、昼(11時30分~14時)には、ブリトーとデリのセット(994円)などデリもラインアップ。夜は仕事帰りの利用も見込んだバースタイルで営業する。客単価は、朝700円、昼1,200円、夜3,000円を見込む。グローサリーショップでは、ランドスケーププロダクツが国内からセレクトした商品をそろえる。

 2階~3階は20~30代の女性を中心とした単身世代やDINKS(子どもを持たない共働き)世帯をターゲットにする住居エリア。戸数は8戸(約27平方メートル~68平方メートル)で、全て入居済み。施設内には入居者専用の共用テラスも設置。4階はクリエーティブなオフィス空間で、まずはUDSが利用する。

 UDS企画・デザイン事業部企画グループマネジャーの高橋佑策さんは「暮らしの中に溶け込めるかが大事」とし「シーズンごとに魚介や野菜なども変わる。いつ来ても新しい発見があると思う」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は、地下1階=18時~23時(土曜・日曜・祝日はランチ=11時~15時も営業)、1階=8時~23時(金曜・土曜・祝前日は翌2時まで)。

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