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原宿に日本の魅力を発信するカフェ-インバウンド需要の高まり受け

日本に関する書籍をそろえる本棚を設置する店内

日本に関する書籍をそろえる本棚を設置する店内

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 原宿・キャットストリート近くに日本の魅力を発信するカフェ「OnJapan CAFE」(渋谷区神宮前6、TEL 03-6434-1228)がオープンして1カ月が過ぎた。経営はOnJapan(同)。

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 同社は、2020年の東京オリンピック開催決定や和食や和紙の無形文化遺産登録、訪日外国人増加などを背景に、幅広く「日本」をキーワードにした情報やコンテンツをさまざまなコミュニティープラットフォームで発信・共有するコミュニティー事業の展開を目的に昨年8月に設立。カフェは同社の第1弾事業として開いた。

 店舗面積は90平方メートル。席数は35席。店内はコンクリートの空間に床や机などの家具に木目を取り入れ、大きな窓など「リラックスできる空間」に仕上げた。壁一面には本棚を設置。観光や建築、庭園、武道、日本語学習教材など日本に関する英文書籍300冊以上をそろえ、来店客が自由に閲覧できるにした。

 スタッフは英語を話せるほか、中にはドイツ語や中国語などを話せるメンバーもいるという。メニューは日本語と英語で用意し、箸だけではなくスプーンやフォークなどのカトラリーも常備する。

 和食の「うま味」をテーマに、発酵食品を利用したランチセットを主力に展開。野菜や肉、魚は国産を中心に使う。メニューは、「鳥取大山の地鶏の塩こうじマリネ焼き丼」(1,300円)や「こだわり新鮮野菜のカラフルサラダランチ~塩こうじマリネの地鶏グリルのせ~」(1,000円)、発酵食品を取り入れた週替わりの定食(1,400円、1月13日~)など。純米酒3種とつまみ5品の「純米酒飲み比べセット」(3,000円)、宇治の抹茶(800円)、宮崎発・ショウガの紅茶(500円)などもラインアップする。

 店内では、日本酒セミナーや書道ワークショップ、抹茶のたて方レッスンなどのイベントも開いている。

 利用客は30~40代が中心。オープン当初は日本人の利用が多かったが、外国人旅行客も増えているという。同社原田有紀子社長は「OnJapanプロジェクト全体のハブとなるのが当カフェ。日本人と外国人が一緒に日本を味わったり体験できたりする場所は意外とは少ないのでは。いつ来店いただいても日本について発見がある、ワクワクして訪れてもらえるような場所にできれば」と意欲を見せる。

 営業時間は10時30分~22時(土曜は11時~20時)。

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