渋谷駅前に国内最大規模のLED街頭ビジョン-ビル屋上に設置

スカパーJSATの広告が流れる「シブハチヒットビジョン」(写真左手)

スカパーJSATの広告が流れる「シブハチヒットビジョン」(写真左手)

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 渋谷駅前交差点(通称=スクランブル交差点)近くの大外ビル(渋谷区道玄坂2)屋上に設置された街頭ビジョンでは国内最大のLEDビジョン「シブハチヒットビジョン」の上映が6月1日、始まる。運営は屋外広告専門の媒体業を営む広告代理店ヒット(中央区)。

ハチ公前広場から見たビジョン

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 サイズは、高さ17.28メートル、幅24.32メートルで、面積は約420平方メートル(=約1174インチ相当、バスケットボールのコートと同サイズ)。東京都屋外広告条例では壁面広告についてのみ100平方メートル以内とあるため、大きさに規定のないビル屋上を設置場所に選定。さらに、従来は「3分の1程度の大きさが限界」(同社)だったが、従来比5分の3の軽量構造とコストカットにより同サイズが実現した。ディスプレーは、日亜化学工業(徳島県)のLED素子を使ったSMD型20ミリピッチを採用。「どの角度からでも鮮明に画像を映し出す」という。初期投資額は3~4億円。

 1回当たりの青信号時は多いときで3000人、1日当たりでは約40万人が通過するといわれるスクランブル交差点通行人への接触率向上のため、上映サイクルにも工夫を施す。1ロールを2分に設定し、30秒の占有枠を4社のみに提供。スクランブル交差点の信号の待ち時間(=120秒)に全4社の広告が露出されるようにする。上映時間は7時~24時で、1社あたりの露出時間は計4時間15分。動画または静止画、音声の有無は出稿主が決められる。出稿は1週間単位で、出稿料は1社約300万円。スカパーJSAT(港区)が年間出稿を決めている。

 29日19時過ぎには関係者を集めて点灯式が行われた。ハチ公前広場はもとより、東急東横店東館の解体工事がほぼ完了しているため、山手線を越えて宮益坂方面・渋谷東口エリアの通行人も、店頭式後にしばらく上映された広告映像を見上げていた。

 同社では、コンテンツや商品が多岐にわたるネットサービス業やテレビ局、メーカーなどからの出稿を見込む。

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