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国立競技場で最後の公式試合、ラグビー日本対香港-サヨナラ企画も

現在の国立競技場

現在の国立競技場

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 改築を控える国立競技場(正式名称=国立霞ヶ丘競技場・陸上競技場)で5月25日、ラグビーの「アジア五カ国対抗2014 日本代表VS 香港代表」戦が行われる。

ピッチサイドで最後の公式試合をアピールするスタッフ

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 東京オリンピックが開かれた1964(昭和39)年に建てられた同競技場。2020年のオリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムなどに活用するため新国立競技場の建設が決まり、今月31日で56年の歴史に幕を下ろす。

 同試合は現在の国立競技場で行われる最後の公式試合。2015年秋にイングランドで開かれるラグビーワールドカップ(RWC)への出場を懸けたアジア地区最終予選も兼ねた大会で、日本代表は引き分け以上で来秋のRWCへの出場が決まる。当日は「ラグビーの大会では行ったことがない」という聖火を点灯予定。セレモニーには、一般公募で選ばれたランナー5人が参加するほか、点火は宮城県石巻工業高校ラグビー部の部員1人が行う。

 当日、キックオフ前には「SAYONARA国立」と題し、席種を問わず当日の観戦チケット持参者を対象に参加可能なイベントを開く。主催は日本ラグビーフットボール協会(港区北青山2)。2019年に新しい国立競技場で開催予定のRWCへ向け、「未来へ」をテーマに観客動員増加を目指す施策を、同イベントを皮切りに本格的に実施していく。

 ピッチでは、「2019」の人文字を作り2019年のRWCをアピール。その後、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事を務めるハンマー投げ選手・室伏広治さんも参加し「TOKYO 2020」の人文字を作るという。開催時間は13時15分~14時(集合時間は12時30分)。参加資格は小学生~高校生で、観戦チケットは不要。ピッチサイドには、ラグビーワールドカップの優勝杯「ウェブ・エリスカップ」を置き、記念写真を撮れる撮影会を行う。開催時間は13時45分~15時。いずれも定員は先着2019人。

 競技場内では、1月から一般向けに公開を行っていたスタジアムツアーを限定実施。グラウンドをはじめ、聖火台などを間近に見ることができる。実施時間は12時30分~13時45分予定(受け付け開始は12時)。参加料は大人1,000円、高校生以下500円。定員は先着100人。

 代表戦前には、現役の選手とOB選手による「ドリームズチーム」と、事前に公募した一般参加者による「センセーションズチーム」によるエキシビションマッチを開催(14時30分~16時)。代表戦終了後にはセレモニーを開き、歌手の平原綾香さんが、RWCのテーマ曲「World in Union」と同じく、「木星」(グスターヴ・ホルストの管弦楽組曲「惑星」第4楽曲)を基にしている「Jupiter」を歌う予定。平原さんは試合前の日本国国歌も独唱することが決まっている。

 同協会競技運営部・トップリーグ事業部副部長で、自身も7回同競技場で試合を経験している太田治さんは、大学1年の時に見た早明戦(早稲田大学対明治大学)が「思い出に残っている」とし、「6万人超の観客に圧倒され、早くプレーをしたいと思った」と振り返る。25日については「競技団体として最後の公式試合をできるのは光栄。私自身も記憶に刻んで2019年を迎えたい」と話す。

 目標動員数は4万人で、チケット販売数は2万枚を超えているという。前売り入場料は、S指定席=3,500円、A指定席=2,500円、自由席一般=1,500円、高校生以下無料(要学生証)ほか。17時キックオフ予定(一般開場は14時)。

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