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渋谷パルコで絵本「かないくん」展-「死ぬとどうなるの」テーマに

絵本ができるまでを見ることができる場内。写真は構成案のラフスケッチ

絵本ができるまでを見ることができる場内。写真は構成案のラフスケッチ

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 渋谷パルコ・パート1(渋谷区宇田川町)3階の「パルコミュージアム」(TEL 03-3477-5873)で現在、「かないくん展 死ぬとどうなるの。『ほぼ日』の死と生の展覧会」が開催されている。

松本さんが「絵本全体の80%の力を使っている」という表紙絵

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 「死ぬとどうなるの」をテーマにした同展。詩人・谷川俊太郎さんが書いた文を基に、漫画家・松本大洋さんが絵を描いた「死」がテーマの絵本「かないくん」(東京糸井重里事務所)の原画やラフスケッチなどの絵を中心に展示する。会場デザインは、同書の装丁を手掛けたブックデザイナー祖父江慎さんが担当した。

 会場には、最初の構成案を考えたノートからラフスケッチ、実際には使われなかった下絵、絵本に使った全28ページ分の下絵と原画までを展示。構成案からほぼ変わらなかった構図や、松本さん自身「迷った」という同書に登場するおじいさんの姿など二転三転した点など、絵本ができるまでを見ることができる。未使用の原画の一部には松本さんが「使わない」という意味を込めて自身で入れた「破れ目」も見られるほか、完成版に使った下絵と原画を上下に並べて展示する一角では「絵本全体の80%の力を使っている」という表紙絵も並ぶ。

 場内には、自分の後ろ姿が見えるのぞき穴や、谷川さんの絵本の朗読を聞きながら、松本さんがかないくんを描いている動画を見ることができる部屋なども設置。場内には、かないくんと同じ赤いマフラーを巻いてかないくんの絵と写真を撮れるフォトコーナーも用意した。

 併設するショップでは、非売品の副読本付きの同書(1,728円)をはじめ、扉絵デザインのクリアファイル(378円)、絵本に使わなかった絵もデザインに採用したポストカード(1枚216円、9枚セット1,944円)、かないくんパッケージ仕様の六花亭「うさぎのチョコ」(108円)などを販売。表紙の複製原画(3万8,880円、先着300枚は松本さんのサイン入り)は受注販売する。

 開催時間は10時~21時(最終日は18時まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下無料。6月2日まで。場内は撮影可。

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